「共同参画」2016年6月号

「共同参画」2016年6月号

取組事例ファイル/企業編

女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介

平成27年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズで御紹介します。今月は「内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰」受賞企業2社の取組です。

女性が輝く先進企業表彰2015ロゴ


企業の輝きは女性の輝きから 井村屋グループ株式会社

井村屋グループには、生活密着型の食品企業として活躍の場が幅広くあり、特に女性が感性やコミュニケーション能力を発揮しながら、仕事を通じて人生の充実を目指すことができます。一般的に、女性はお客様に喜ばれたいという想いが強く、優れたセンスによる商品開発、安全・安心・安定が不可欠な生産、細部にわたり徹底力が必要な品質管理やマネジメントにおいて、すでに多くの女性が活躍しており、更なる力の発揮が期待できます。

女性活躍推進には、経営者の考え、制度の充実、制度利用者の期待に応える力が必要です。当社では経営者のダイバシティの考えと人財化への熱い想いがあり、2007年には本社敷地内に社員もパートも利用できる社内託児所を開設、育児休暇は最大2年間まで取得可能、短時間勤務は子どもが小学校入学まで利用可能等制度の充実を図っています。育児休暇は男性社員も取得率が向上しています。また、女性社員の休暇取得後の復職率は100%です。その他、女性管理職対象の「A塾なでしこチーム研修」の実施、3つの職群別コースの1本化、こども手当の創設やファミリーサポート手当の充実にも取り組みました。さらに、パパ・ママ子育て相談ルームを新設し、育児休職中の社員への支援制度も改善しました。

井村屋グループが掲げる「特色経営」を更に磨くためにも、人は最も大切な宝であり、今後も働きやすい環境の整備と職域の拡大を積極的に進め、男性・女性双方が切磋琢磨し、輝く社会の実現を目指して参ります。


社内託児所「アイアイキッズルーム」


「A塾なでしこチーム研修」の様子

女性活躍推進の取組について 株式会社西部技研

西部技研は、2008年からの2年間「女性キャリアアップ制度」を導入、2014年にも女性社員とその上司の男性を対象に研修を実施し、彼女たちのキャリアプランの構築をサポートしました。これらの活動により、女性社員自身の意識が変わり、何事にも積極的に手を挙げるようになりました。彼女たちの職域も広がり、社内外での活躍の場も増えました。

2013年から始まった新経営5ヶ年計画では、「ワークスタイル」の改革を掲げています。「長時間労働の削減」といった表面的な働き方の改善を目指すのではなく、自身の行っている業務を見直し、全社の中で求められている役割や働きぶりを向上させることに主眼を置いた「新ワークスタイル8ヶ条」を制定しました。国際的な競争に勝ち抜くためには、社員全員がプロとして常に成長することを促し、女性や外国人を含む多様な人材が活躍できる職場作りを実現することが、不可欠であると考えています。

2015年には、就学前の子供を持つ父親を対象とした「SGちちおや会」を立ち上げました。この活動を通じて、男性社員同士で育児や家事について悩みを共有することにより、新たな価値観が生まれ、自身の働き方やワークライフバランスを見つめ直す良い機会となりました。

今回の受賞を機に、代表取締役社長の隈扶三郎は「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言に賛同しました。今後も社内における女性のあらゆるチャレンジを積極的にサポートし、活躍出来る職場作りを目指して、活動を続けて参ります。


「女性社員対象ワークショップ研修『一歩前に踏み出す』」の様子

「女性社員を部下に持つ男性管理職対象研修」の様子


「女性社員を部下に持つ男性管理職対象研修」の様子