「共同参画」2016年5月号
巻頭言
第二東京弁護士会では、平成18年度(当職が会長を務めた)に、弁護士会で初めての男女共同参画推進基本計画が作られた。それから10年、一昨年には副会長(6名)の選挙に女性2名優先枠のクオータ制度が採用され、本年度は会長にも女性が就任し、執行部7名のうち3名が女性となって、執行部の女性比率は4割を超えた。他方、弁護士全体の女性比率は未だ18%台で、しかも、司法試験合格者の女性比率は21%と低迷している。このままでは30%という目標達成は不可能だ。是非共、沢山の女性に法曹界を目指してもらいたいものだ。
先日、知人の会社役員から社外役員の相談があった。当該会社の業務からしても、女性役員が適任と考えてその話をしたところ、「なるほど」ということになった。早速、弁護士会の女性弁護士社外役員候補者名簿(注)を会社で入手してもらい、その中から適任の女性弁護士を推薦したところ、トントン拍子で話が進み、内定に至った。女性の起用という「発想」を持ってもらうことの重要性を痛感した。
(注)東京・大阪等の8弁護士会で約300名が登載されており、日弁連のHP(www.nichibenren.or.jp)から入手手続にアクセスできる。
弁護士(宏和法律事務所代表)
男女共同参画推進連携会議副議長
飯田 隆
主な予定
*本年は、我が国において女性が初めて参政権を行使してから70年です。
6月23日~29日 | 男女共同参画週間(主唱:男女共同参画推進本部) |
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6月27日 | 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議(東京都千代田区) |
6月27日~30日 | APEC女性と経済フォーラム2016(ペルー・リマ) |