「共同参画」2016年3・4月号

「共同参画」2016年3・4月号

巻頭言

UN Women日本事務所の福嶌です。同事務所は、昨年4月に東京都文京区に開設されたUN Womenのリエゾン・オフィスです。

UN Womenは「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関」(下記注参照)で、女性のリーダーシップと参画、女性の経済的エンパワーメント、女性に対する暴力の撤廃、平和・安全保障と女性、国家の開発計画・予算とジェンダーを優先活動領域として、各国の規範・基準の策定やこれら規範・基準に基づく取り組みを支援しています。

UN Women日本事務所は、日本の政府、議員、企業、教育機関、市民団体・女性関連団体など、様々な方々とパートナーシップを築き、UN Womenの役割と活動について広報するとともに、講演やイベントなどを通じて政策対話を行う役割を担っています。

UN Womenは、2030年までにジェンダー平等を実現するという目標を掲げており、この実現のためには大きな変革が必要です。また、女性のみならず男性も含めたすべての人々が取り組むことが重要です。

私は、UN Women日本事務所長として、この目標に向けて日本及び世界での取り組みが加速化するよう、当事務所での活動を通じてUN Womenと日本との連携を進めていきたいと存じます。今後ともご協力・ご支援の程よろしくお願いいたします。

(筆者注)
「ジェンダー」:ある時代のある社会が、男性及び女性にとって「ふさわしい」とする役割、行動、性質など、生物学的な性差に付加された社会的・文化的な性差。
「エンパワーメント」:女性が自らの生活への制御感と権利を獲得すること。


UN Women 日本事務所所長
福嶌 香代子

主な予定

3月12日 子供の貧困対策フォーラム in 東京(東京都千代田区)
3月14日~24日 第60回国連婦人の地位委員会(CSW)(ニューヨーク)
3月16日 新・ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会シンポジウム(東京都千代田区)
3月26日 子供の貧困対策フォーラム in 大阪(大阪府大阪市)