「共同参画」2015年 12月号

「共同参画」2015年 12月号

行政施策トピックス1

男女共同参画推進連携会議全体会議の開催
内閣府男女共同参画局総務課

男女共同参画推進連携会議(以下「連携会議」)は、男女共同参画社会づくりに関し、広く各界各層に所属する議員が情報・意見交換を行いつつ、必要な連携を図り、男女共同参画に関する国民的な取組を推進するため、平成8年9月3日に発足しました。

現在、18人の有識者議員と、全国で活動を展開している様々な団体から推薦された98人の議員で構成されており、政府の施策や国際的な動き等をもとに、男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に推進しています。

平成27年10月21日(水)には、中央合同庁舎8号館講堂(東京・千代田区)にて、第34回全体会議が開催されましたので、議事内容について報告します。

■加藤大臣挨拶と最近の男女共同参画に関する動きについて説明

会議冒頭、加藤勝信女性活躍担当大臣から、「安倍内閣では、『全ての女性が輝く社会の実現』を最重要施策に掲げている。活力ある社会の実現のためには、一人ひとりが、家庭、職場、地域社会で、今よりももう一歩前に踏み出していけるようにしなければならない。そのための最も重要な柱が女性活躍推進であり、1億総活躍社会実現の原動力となるよう努めていく。連携会議議員の皆様には分野・職域の垣根を越えた知識・ノウハウの共有とともに、各組織・各分野における男女共同参画・女性活躍の一層の推進をはかっていただきたい」とのメッセージがありました。

その後、武川恵子男女共同参画局長より、平成27年8月28日に成立した女性活躍推進法や、「第4次男女共同参画基本計画」の策定状況等についての説明がありました。


○加藤大臣による挨拶


■議長、副議長の選出と平成26年度活動報告

続いて、議員による議長・副議長の互選が行われ、議長に羽入佐和子氏(国立研究開発法人理化学研究所理事)が、副議長に飯田隆氏(弁護士、宏和法律事務所代表)が就任されました。また、今年度新たに就任された議員の紹介がありました。

その後、議長から平成26年度の連携会議の全体的な活動報告があり、さらに3つのチーム活動に関して、それぞれのチームメンバーである有識者議員より報告いただきました。


○新議長の羽入佐和子氏


○新副議長の飯田隆氏


■「国際的に連携した女性のエンパワーメント促進」チーム 活動報告

石川康晴議員(株式会社クロスカンパニー代表取締役社長)より、国連グローバルコンパクトとUN Womenが作成した「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」を国内の企業経営者等に周知し、女性の活躍を促進する活動を行った結果、日本企業のWEPs署名数が増加したことや、署名企業向けの自己点検ツール「WEPs問診票」を作成し、国連に集計結果を送付したこと等について報告がありました。

■「女性の起業支援」チーム 活動報告

横田響子議員(株式会社コラボラボ(女性社長.net企画運営)代表取締役)より、女性起業家支援団体や女性起業家をチーム会合に招き、女性起業家を取り巻く課題について情報共有を行ったことや、各都道府県が実施している女性の起業支援施策を一覧化し、内閣府ホームページおよび女性応援ポータルサイトに掲載していることについて、報告がありました。

■「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組推進」チーム 活動報告

犬塚協太議員(静岡県立大学国際関係学部教授、同大学男女共同参画推進センター長)より、ワールド・カフェ形式を取り入れた幅広い意見交換や勉強会を行ったことや、「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組推進」リーフレットを作成し、本年3月に仙台で開催された「国連防災世界会議」にて配布したことについて報告がありました。

■「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」報告

平成26年度に全国で実施した8団体との共催イベントの概要が報告されました。あわせて平成27年度も、下表の通り、全国で8つのシンポジウム等を行うことが報告されました。

[詳細はこちら↓]
http://www.gender.go.jp/public/event/2015/renkeievent.html

表 国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業平成27年度の採択結果(8件)

■今期の活動方針と意見交換

議長から平成27年度から29年度の連携会議の活動方針(案)について説明があり、新たなチーム編成や連携会議議員相互のコミュニケーションの充実策等を盛り込んだ活動方針が承認されました。

その後、「連携会議員として今後取り組んでいきたいこと」をテーマに、小グループに分かれて意見交換を行いました。出席者からは「連携会議議員同士で課題を共有するとともにそのネットワークを活かして、男女共同参画社会づくりに貢献したい」などといった積極的な意見が出されました。

連携会議では、政府の施策や国際的な動き等をもとに、今後も男女共同参画社会の実現に向けた取組を具体的・積極的に推進していきます。

全体会議の模様


○全体会議の様子 約90名の連携会議議員が参加し、活発な意見交換が行われた。