「共同参画」2012年 7月号

「共同参画」2012年 7月号

取組事例ファイル/自治体編

静岡県

「静岡県ならでは」の男女共同参画の取組

平成23年度にスタートした第2次静岡県男女共同参画基本計画は、「誰もが個性を活かし能力を発揮できる理想郷“ふじのくに”づくり」を全体目標に、また、当初3年間は「あらゆる分野で女性が活躍できる環境の整備」を実践目標に定め、「政策方針決定の場での女性の参画拡大」、「男女双方にとってのワーク・ライフ・バランスの実現」など4つの重点テーマを設定し、県庁各部局、市町などと連携して施策に取り組んでいます。

防災の視点から

計画策定後に起きた東日本大震災による県民意識の変化(「地域での日ごろの男女共同参画の推進が必要」との考えに9割が共感)等を踏まえて、平成23年10月に「男女共同参画に関する今後の施策の展開方針」を策定しました。その中に「男女共同参画の推進による地域防災力の強化」を盛り込んで、危機管理部と連携した講座や防災をテーマとした自治会長セミナー等を開催しています。

さくや姫プロジェクト

様々な分野のロールモデルとなる女性(富士山の女神コノハナサクヤヒメにちなみ「さくや姫」と命名)や男女共同参画を実践・推進する男性(「さくやな人々」)、合計223人(ふじさん)をウェブ上で紹介する「さくや姫プロジェクト」。一人ひとりの生き方やキャリア形成過程を詳細に紹介した男女共同参画人財データベースを平成22・23年度に構築しました。今後は、審議会の委員や講師等への活用のほか、県民との交流機会を設けるなどして、人材ネットワークの充実を図っていきます。

あざれあナビ

本県の男女共同参画の推進拠点である県男女共同参画センター「あざれあ」では、県による研修・講座、女性相談や男性相談等、指定管理者による会議室等の施設の貸出、情報収集・発信、団体の交流促進等の事業を行っています。
県基本計画でうたっている交流・情報発信機能の強化の一環として、平成23年度に男女共同参画ポータルサイト「あざれあナビ」を開設しました。県内外の官民あわせた男女共同参画に関わる様々な情報を一元的に提供し、また団体等の相互交流や悩み事の解決につなぐことを目指し、「つなぐ・むすぶ・チカラになる」を合言葉に、情報交流を進めています。

「静岡県ならでは」の推進

様々な分野の県域で活動する78団体で構成する「しずおか男女共同参画推進会議」、男女共同参画社会づくり宣言をした約900の事業所・団体、拠点施設「あざれあ」など、本県の特色ある資源を生かして、「静岡県ならでは」の男女共同参画の取組を推進しています。

(くらし・環境部県民生活局男女共同参画課)


さくや姫プロジェクト


あざれあナビ

静岡県は、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを基本理念に県政を推進しています。世界遺産登録をめざす富士山をはじめ、豊かな自然に恵まれ、歴史文化、農林水産業、ものづくり産業が息づき、「産業のデパート」、「日本の縮図」とも言われています。