「共同参画」2012年 7月号

「共同参画」2012年 7月号

行政施策トピックス1

「男性にとっての男女共同参画」に関する意識調査報告書について
内閣府男女共同参画局推進課

平成24年4月27日に、「男性にとっての男女共同参画」に関する意識調査報告書を公表しました。調査の目的は、男性自身の男性に関する固定的な性別役割分担意識についての調査研究を行い、男性にとっての男女共同参画を効果的に推進するための方策を検討することです。結果の概要を簡潔にご紹介します。

※本調査は、内閣府が、日本PMIコンサルティング株式会社に委託して実施しました。調査手法は主にインターネット調査によります。

・男性3000人 平成23年11月28日(月)~11月30日(水)

・女性3000人(補足的に実施)

平成24年1月20日(金)~1月23日(月)

1.男性の役割分担意識に関連する「5つの志向性」について

主導権役割志向

男女の関係性において重要事項を決めるのは自分であるという志向性

経済的役割志向

家族を経済的に支えるのは自分で、妻が働くことは期待しない志向性

社会的役割志向

仕事の業績を評価されたい、社会的に活躍したいという志向性

私的感情の抑制志向

悩み相談や弱音などプライベート感情を見せない志向性

日常生活依存志向

家事など生活全般を妻に依存し、自分がやることを避ける志向性

2.男女のギャップなどから見る「志向性の度合い」について

収入が高いほど、妻や恋人に従ってもらいたい -主導権役割志向-

「妻や恋人には自分の意見に従ってもらいたい」と回答した男性は全体の3割強に上るほか、男性の収入が高いと、肯定する者が増加します。(図1)

図1

「男性は家族のために仕事」は男性も女性も肯定 -経済的役割志向-
「家族のために仕事は継続しなければならない」と回答した男性は全体の8割弱に上ります。同様の役割を男性に期待する女性も全体の8割に上ります。(図2、図3)

図2

図3

「仕事で評価されてほしい」と期待し続ける妻 -社会的役割志向- 「仕事で業績を上げ評価されたい」と回答した男性は全体の6割強でした。女性では7割強が夫に同様の期待を持っています。年代が高くなると肯定する男性は減少しますが、女性ではあまり減少せず、男女の意識ギャップが見られます。(図4、図5)

図4

図5

3.日常生活の意識・行動と男性の役割分担意識に関連する「5つの志向性」

夫婦の会話の頻度との関連性

夫婦の会話の頻度が高い場合は、「何もやる気がしない」と感じることが少ない結果となっています。(図6)

図6

○調査報告書についてはこちらをご覧下さい
http://www.gender.go.jp/research/dansei_ishiki/index.html