「共同参画」2012年 2月号

「共同参画」2012年 2月号

行政施策トピックス

APEC女性と経済サミット及び経済活動における女性のエンパワーメントについて聞く会
内閣府男女共同参画局総務課

平成23年12月1日(木)、日本学術会議において、男女共同参画推進連携会議主催の標記会合が開催されました。

第1部「APEC女性と経済サミット(WES)について」では、まず日本政府首席代表として参加した中塚一宏内閣府副大臣及び中野譲外務大臣政務官から挨拶がありました。続いて、外務省、経済産業省、内閣府より昨年9月13日から16日まで米国サンフランシスコで開催されたWESについて、APECの概要、WESの概要、APECにおけるこれまでの男女共同参画の取組、WESサンフランシスコ宣言の内容、クリントン国務長官基調講演の内容について報告がありました。

続いて、WESに参加された日本からの民間出席者9名のうち、林文子氏(横浜市長)、内永ゆか子氏((株)ベネッセホールディングス取締役副社長、ベルリッツコーポレーション代表取締役会長兼社長兼CEO)、アキレス美知子氏((株)資生堂執行役員)、福島理恵子氏((株)東芝研究開発センターマルチメディアラボラトリー主任研究員)、横田響子氏((株)コラボラボ代表取締役)、貴島清美氏((株)ディプロム代表取締役)、澤田順氏(メトラー・トレド(株)科学機器プロダクトマネージメント部マネージャー)の7名が、國井秀子氏(男女共同参画推進連携会議有識者議員、女性の経済活動小委員会委員長)のコーディネートのもと、「経済活動におけるエンパワーメント」と題したパネルディスカッションを行いました。パネリストからは、WESで印象に残ったこととして、クリントン国務長官を始め多くのリーダーが具体的な数字を挙げて女性の力の活用がいかに経済成長に貢献するかを述べていたこと、などが報告されました。またWESに参加した経験を今後の自分や所属企業、団体等の組織においてどのように生かしていくかといった今後の抱負についても述べられました。また、日本の女性の経済活動を推進していく上で、諸制度の整備だけでなく、女性自身の意欲及び社会全体の意識を向上することも重要であるという意見もありました。

第2部「経済活動における女性のエンパワーメントのための施策等について」では、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが作成主体となった「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」について、国連グローバル・コンパクトに加盟している(株)資生堂副社長の岩田喜美枝氏より説明されました。WEPsは、企業が自主的に女性のエンパワーメント等を経営及びビジネスの中核に位置付けて取り組む際の指針・指標となる国際的な原則であり、これを企業が署名し、積極的に取り入れてビジネス成功のカギとして活用することの意義が強調されました。また、内閣府より、企業のこうした取組を促進するための従業員等男女別データの公表義務や政府によるインセンティブの付与等の制度について、諸外国の例を紹介しました。

第2部の後半では、女性の活躍による経済社会の活性化に関する我が国の取組について、内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省から説明を行いました。各府省で行われている議論の内容や具体的な取組内容、またそれぞれの政策の趣旨等について説明があり、参加者との間で質疑が行われました。

詳しくは、以下のURLより当日の配布資料をご覧下さい。

http://www.gender.go.jp/renkei/ikenkoukan/50/index.html

冒頭挨拶する中塚内閣府副大臣
冒頭挨拶する中塚内閣府副大臣

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

WEPsを説明する岩田喜美枝氏
WEPsを説明する岩田喜美枝氏