「共同参画」2011年 9月号
巻頭言
当団体は、男女共同参画をテーマに幅広い活動に取り組んでいる。2008年、仙台市内の女性を対象に「災害時における女性のニーズ調査」を実施し、防災・災害復興の意思決定の場への女性の参画の推進や女性の視点を反映させた避難所運営など6項目の提言をまとめた。このたびの東日本大震災の発生に伴い、避難所の女性たちへの支援を行っているが、避難所では、プライベート空間の確保が難しいなど、女性たちはさまざまな困難を抱えている。そこで、「下着を使い捨てにせざるを得ない」などの女性たちの声に応えて、「せんたくネット」を立ち上げ、洗濯代行ボランティアをスタートさせた。この活動を通して、さらなる女性のニーズを掘り起し支援にあたっている。現在は、女性たちの心の回復を目指し、「語り合いサロン」に取り組んでいる。
男性の領域と考えられがちな防災・災害復興に女性の視点を位置づけていくためには、女性の主体的な参画が求められる。それは、「災害時、取り残される人々を救う」から「災害時、困難を抱える人々を生み出さない社会」へ発想を転換していくことにつながるものと思う。
NPO法人
イコールネット仙台
代表理事
宗片 惠美子
主な予定
9月30日 | 男女共同参画フォーラム(静岡市) |
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10月22日 | 東日本大震災シンポジウム in 岩手(盛岡) |
11月12日~25日 |
女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部) (11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月25日 | 男女共同参画フォーラム(茨城県) |