「共同参画」2011年 1月号
行政施策トピックス 1
日本のジェンダー・ギャップ指数及びジェンダー不平等指数
1.ジェンダー・ギャップ指数
世界経済フォーラムは平成22年10月、「The Global Gender Gap Report 2010」において、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表し、日本は134カ国中94位でした(前年は134カ国中101位)。本指数は、経済分野、教育分野、政治分野及び保健分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を意味しています。特に、政治分野及び経済分野における男女差が大きいため、日本はこのような低い順位になっています。
順位 | 国名 | 値 |
---|---|---|
1 | アイスランド | 0.8496 |
2 | ノルウェー | 0.8404 |
3 | フィンランド | 0.8260 |
4 | スウェーデン | 0.8024 |
5 | ニュージーランド | 0.7808 |
6 | アイルランド | 0.7773 |
7 | デンマーク | 0.7719 |
8 | レソト | 0.7678 |
9 | フィリピン | 0.7654 |
10 | スイス | 0.7562 |
13 | ドイツ | 0.7530 |
15 | 英国 | 0.7460 |
19 | 米国 | 0.7411 |
20 | カナダ | 0.7372 |
46 | フランス | 0.7025 |
74 | イタリア | 0.6765 |
94 | 日本 | 0.6524 |
2.ジェンダー不平等指数
国連開発計画(UNDP)は平成22年11月、「人間開発報告書2010」において、新しくジェンダー不平等指数(Gender Inequality Index:GII)を発表しました。本指数は、保健分野、エンパワーメント、労働市場の3つの側面から構成されており、国家の人間開発の達成が男女の不平等によってどの程度妨げられているかを明らかにするもので、日本は138カ国中12位でした(順位が高いほど、人間開発が阻害される要因が少ない)。保健分野等日本が優れた分野が含まれている結果と考えられますが、男女共同参画において取り組む課題は多いと考えられます。
順位 | 国名 | 値 |
---|---|---|
1 | オランダ | 0.174 |
2 | デンマーク | 0.209 |
3 | スウェーデン | 0.212 |
4 | スイス | 0.228 |
5 | ノルウェー | 0.234 |
6 | ベルギー | 0.236 |
7 | ドイツ | 0.240 |
8 | フィンランド | 0.248 |
9 | イタリア | 0.251 |
10 | シンガポール | 0.255 |
11 | フランス | 0.260 |
12 | 日本 | 0.273 |
16 | カナダ | 0.289 |
32 | 英国 | 0.355 |
37 | 米国 | 0.400 |