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• 共同参画 平成22年11月号 [PDF形式:2.84MB]

大和証券グループ

大和証券グループのWLB

19時前退社の励行

時計の針が18時半を過ぎた頃、当社グループでは退社を急ぐ社員がエレベーターに列を成す光景が毎日見られます。当社グループでは2007年から毎日19時までに退社する取り組みを行っています。当初は反対の声もありましたが、トップ自ら「時間は自分でコントロールするものだ」と社員へ語り続け、働き方の大きな改革につながっています。

女性活躍支援からＷＬＢへ

2009年に4名の女性役員が誕生し、現在は大和証券の11ヶ店で女性が支店長を務めています。しかし以前は結婚や出産を理由に退職してしまう女性が多くいました。そこで2005年に「女性活躍推進チーム」を発足、女性が働きやすい会社を目指して「女性活躍支援プラン」を策定し、制度を拡充しました。制度周知のために「育児支援ガイドブック」を全社員へ配布するとともに、育児支援サイトを新設。あわせて社員の育児関連スケジュールを把握し、人事部からフォローアップを行うなどの工夫もしました。

今では女性管理職も年々増えており、新卒採用においても男性より女性の入社が多くなっています。このように女性活躍支援の取組みがある程度浸透してきたこと、また女性活躍支援のためには男性を含めた両立支援が必要なことから、「男女共に働きやすい会社」を目指して、2008年4月にWLB推進委員会を設置しました。CEOがCWO（Chief Work-life-balance Officer）を兼任し、委員長を務めるこの委員会は定期的に開催され、WLB施策について毎回活発に議論を交わしています。

WLB推進委員会の様子

経営戦略としてのWLB

日頃の家族のサポートに感謝を込めて、毎年8月に「家族の職場訪問」を実施しており、今年は全国で4,345名の家族が参加しました。また社員専用のWLB推進サイト「ダイワWLBステーション」では、育児や介護に関する制度・情報の他、資格取得情報など、様々な情報を掲載すると共に、掲示板を設置し、社員同士のコミュニケーションに活用されています。

2009年度からの中期経営計画では、「高次元のWLBの実現」を謳っており、WLBを経営戦略の一環として推進しています。全ての社員が働きがいを感じ、社員とともに持続的に成長する企業、そして社員が仕事も私生活も全力で取り組むことで、一人ひとりの価値創造を最大化することを目指しています。

様々なWLB施策によって、自己研鑽に励む社員が増えており、さらに、一人ひとりが限られた時間の中で業務の効率化を考え、実践するようになったのではないかと思います。

WLBは、会社と社員のニーズがぴったり一致する非常に優れた施策で、企業の持続的成長のためには、遠いようで一番の近道だと確信しています。今後も活きた制度と施策を実施していきたいと思います。

（人事部ワーク・ライフ・バランス推進課）