「共同参画」2009年 10月号

「共同参画」2009年 10月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <総務省> 女性国家公務員の採用・登用の拡大状況等の
フォローアップの実施結果について

総務省は、「男女共同参画基本計画(第2次)」等に基づき、人事院と共同で、各府省における女性国家公務員の採用・登用の拡大等に関する取組状況のフォローアップ調査を実施し、平成21年8月5日にその結果を公表しました。

同計画では、平成22年度頃までの政府全体としての採用者に占める女性の割合の目安として、国家公務員?種試験の事務系の区分試験(行政、法律、経済)については30%程度とすることを目標としているところ、21年度の同区分に占める女性採用者の割合は30.6%(前年度から6.4ポイント増)であり、同計画に目標として掲げる水準に達しました。各府省においては、女性を対象とする説明会等の開催や、具体的な採用目標の設定など女性の採用拡大に向けた取組を行っています。

また、同計画では、女性国家公務員の登用の一層の拡大を図ることとされているところ、各府省においては、女性が就いたことのない又は就いたことの少ないポストに登用するなどの取組を行っており、平成20年1月現在の本省課室長相当職以上に占める女性職員の割合は2.0%(前年同月から0.1ポイント増)となっています。

詳細は総務省ホームページをご覧ください。 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02jinji02_000015.html

NEWS 2 <国立女性教育会館> 「女子中高生夏の学校2009 ~科学・技術者のたまごたちへ~」

国立女性教育会館では、8月13日(木)~8月15日(土)の2泊3日で、「女子中高生夏の学校2009~科学・技術者のたまごたちへ~」を開校しました。この事業は、独立行政法人科学技術振興機構委託事業で女子中高校生に科学・技術分野への魅力を伝え、理工系分野への進路を考える機会の提供を目的に、日本学術会議「科学と社会委員会 科学力増進分科会」との共催により実施したもので、北は北海道、南は沖縄県から女子中高生108名と保護者・教員33名が参加しました。

今年は、参加対象者をこれまでの女子中高校生だけでなく、身近な支援者である保護者・教員に拡大し、理系進路選択の魅力を伝えるプログラムを行いました。また、女子中高生は、プログラム終了後自分の周りに科学・技術の面白さを広めるアンバサダー活動を積極的に進めます。

「女子中高生夏の学校2009 ~科学・技術者のたまごたちへ~」

NEWS 3 <国立女性教育会館> 平成21年度「男女共同参画のための研究と 実践の交流推進フォーラム」実施報告

国立女性教育会館では、8月28日~30日の2泊3日で、当フォーラムを「女性のエンパワーメントと男女共同参画社会づくり~学ぶ・つながる・広がる・変わる~」を主題に開催しました。1日目は文部科学省生涯学習政策局の板東久美子局長による基調講演や、NPO法人わははネット理事長の中橋恵美子氏、中央大学教授の山田昌弘氏、株式会社キュービタス取締役の横井千香子氏によるリレートークを行いました。女性のキャリア形成を軸に、多様な視点より「私が変われば社会も変わる」というメッセージをいただきました。また、「男女共同参画基本計画」に沿って設定した5つのテーマに沿ったワークショップとして、全国からの応募によるもの(61件)、文部科学省、内閣府、会館が提供するもの等、合計で70件実施しました。3日目には、「女子差別撤廃条約国連採択から30周年」を記念したアニバーサリートークも行いました。3日間を通じて、全国から約1,300名の参加者が集い、それぞれの研究・実践報告や情報交換を通して、活発に交流活動を行いました。

平成21年度「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム」実施報告

NEWS 4 <内閣府>
男女共同参画宣言都市奨励事業
(広島県安芸高田市)を開催

9月5日、広島県安芸高田市と内閣府との共催で、安芸高田市男女共同参画宣言都市記念式典が開催されました。

オープニングのコーラスで幕を開けた記念式典では、安芸高田市長より安芸高田市男女共同参画都市宣言文が力強く読み上げられ、国際的な視野をもち、人が人として尊重され、男女が互いに協働する「人 輝く・安芸高田」の実現を目指すことを誓いました。

続いて、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、映画字幕翻訳家の戸田奈津子氏により、「字幕の中に人生~女(ひと)と男(ひと)、ともに豊かに生きる~」と題した記念講演が行われました。講演では、下積み時代の話や、最新話題作を例に挙げた字幕づくりの苦労、そして好きなことに一生懸命取り組むことで、苦労はあっても人生を楽しく豊かに生きることができるという、とても興味深いお話に、会場は大きな拍手につつまれ、和やかな雰囲気のまま式典は終了しました。

男女共同参画宣言都市奨励事業(広島県安芸高田市)を開催

NEWS 5 <内閣府>
男女共同参画推進連携会議・NPO法人J-Winの
共催セミナー開催

9月15日(火)、ノルウェー王国大使館にも共催いただき、「ノルウェー女性エグゼクティブ育成プログラム“Female Future”とその効果」と題したセミナーが開催されました。

セミナーでは、ノルウェー経営者連盟(NHO)でプログラムの責任者であるKari Minge氏、プログラムの受講者でBorg Svakstrom社CEOのMariann Karlsen氏による基調講演と、「女性役員として自分がどう変わったか、女性役員によって会社がどう変わったか」をテーマに、日本たばこ産業?執行役員の永田氏のファシリテーションにより、パネリストとして?リクルート執行役員の長嶋氏、日産自動車?執行役員の星野氏によるディスカッションが行われました。

ノルウェーの企業役員の女性比率が高い背景にこのプログラムが貢献していることや、パネリストの経験等の興味深い話により、会場からも「出産後の女性の離職に対する対策」「女性比率40%の今後の継続性」「優秀な若手のポスト確保への取組」等の活発な質問が出されました。

男女共同参画推進連携会議・NPO法人J-Winの共催セミナー開催