「共同参画」2009年 8・9月号

「共同参画」2009年 8・9月号

リレートーク

Relay Talk 1 子育て支援施設『ゆったりーの』 運営委員会代表 小原 聖子

  • 小原 聖子
  • 元々は娘達が通っていた区立保育園が統廃合民営化のために廃園になり、その跡地を新宿区から借受け、新宿区と地域住民が協働で子育て支援施設『ゆったりーの』を運営しています。当初は保育園の廃園反対運動から行政と住民・地域の関係について興味を持ち、ついには職業を“子育て支援”に転職し、「親子の居場所づくり」と「子育て支援者や団体の中間支援」を行なっています。

    『ゆったりーの』の運営を通して、行政との協働や地域づくり、そして子育てや子育ちの環境について、日々悩みながらみんなで考える毎日です。子育てについては、とかく『母親と子ども』の問題についてがクローズアップされますが、本当は母親だけでなく父親や家族の問題でもあり、また、地域の課題や、働き方の課題、自治体や国の方針、政治などすべてが直結していく奥深いテーマなんだと運営を通じて実感しています。

Relay Talk 2 滋賀県立男女共同参画センター 森本 真佐子

  • 森本 真佐子
  • 当センターは、当初婦人センターとして設立されましたが今年で23年目を迎えます。学校現場、教育行政を経て、教職の身分で着任した私は2年目。慣れない職場ですが、勤務していて何より嬉しいのは、「多くの輝いている女性との出会い」です。共通しているのは、実に柔軟でプラス思考、それでいて強いこと。前をしっかり見つめ、今何ができるかを理論的に、ときに直感的に組み立て、即実行していきます。見ていて爽快であると同時に、どれだけの困難さとそれを乗り越える努力を今までに積み重ねてこられたかを想像します。優しい微笑みの向こうにある、静かですが確固たる自信とぶれない判断力、そして見事な決断に強く心惹かれます。

    財政逼迫の折、センターも大きな転換期にあります。私も輝く女性たちを見習って、今だからこそ何ができるかを考え、次代の共同参画を探りつつ強く進んでいきたいと思います。