「共同参画」2009年 4月号

「共同参画」2009年 4月号

取組事例ファイル/自治体編

東京都 東京都の男女平等参画~最新レポート

東京都では、「男女平等参画のための東京都行動計画チャンス&サポート東京プラン」に基づき、男女平等参画施策を推進しています。平成20年度から21年度の主要事業についてご紹介し、都の最新の取組をお伝えします。

配偶者暴力対策基本計画の改定

平成20年度には、配偶者暴力対策基本計画を改定し、21年度からの3カ年間に進める施策をとりまとめました。

今回の改定にあたっては、?区市町村における配偶者暴力対策の充実、?相談から自立まで被害者の視点に立った切れ目ない支援の2つを基本的視点とし、新たに以下の事業等を計画化しました。

まず、区市町村における配偶者暴力対策の中心となる相談支援センター機能整備の促進については、19年度からモデル区市を募り、相談や支援にかかわる関係機関が参加する会議の設置やアドバイザーの派遣などの「地域連携モデル事業」を行なって、区市の状況や特性に応じた相談支援センター機能のあり方等を検討しました。

この結果を踏まえて、21年度には、センターの機能や地域での連携のあり方等をまとめた「相談支援センター機能整備の手引」を策定します。あわせて、区市町村において支援のためのさまざまな調整を担い、地域における連携の中核となる人材養成も開始します。

また、切れ目のない支援としては、大学等と連携した若者向け啓発、マザーズハローワークなどと連携した就労支援の充実、外国人被害者のための通訳人材養成の検討などを進めていきます。

配偶者暴力被害の事態と関係機関の現状に関する調査

計画改定に先立ち、東京都相談支援センターでの電話相談や面接相談、被害体験者への面接調査、支援関係機関へのヒアリングなどにより、被害の実態を把握するための調査を5年ぶりに実施しました。配偶者暴力被害については実態把握がなかなか難しい面があるなかで、貴重な調査結果となっています。

ワーク・ライフ・バランスの推進

平成20年度には、先進企業40社へのヒアリングを基に「ワーク・ライフ・バランス実践プログラム」を作成しました。作成にあたっては、企業の方々と意見交換も行ない、その結果をプログラムに反映させるなど、実践的な内容となっています。

21年度には、このプログラムの普及啓発のため、プログラムを活用した企業の事例、専門家からの助言、都や区市町村、民間などのワーク・ライフ・バランス関連イベント等を掲載するホームページ「ワーク・ライフ・バランス推進サイト(仮称)」も開設し、ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた普及啓発を強化していきます。

男女平等参画施策の新たな課題検討

このほか、男女平等参画施策の新たな潮流や課題の検討に向けて、参画の推進、人権の尊重される社会の形成、男女平等参画を推進する社会づくりの3分野ごとに、集中的な有識者ヒアリングを実施しており、少子高齢化やグローバル化などの中長期的な変化や現下の厳しい経済状況等を踏まえつつ、男女平等参画の推進に向けて取り組んでいます。

  • 東京都配偶者暴力対策基本計画
    東京都配偶者暴力対策基本計画
  • 東京ウィメンズプラザフォーラムでの区市町村・女性センター事業紹介コーナー
    東京ウィメンズプラザフォーラムでの区市町村・女性センター事業紹介コーナー
  • シンポジウム 「実践しよう!!?ワーク・ライフ・バランス」
    シンポジウム 「実践しよう!!?ワーク・ライフ・バランス」

2016年 東京でオリンピック・パラリンピックを開催しましょう!

東京都では、2016年のオリンピック・パラリンピック招致活動を展開しています。

このオリンピック・パラリンピックは、世界が日本に注目し、日本のあらゆる産業、観光資源に大きな関心を向けるチャンスであり、日本全国に大きな経済波及効果が広がると見込まれています。