「共同参画」2009年 4月号
男女共同参画社会基本法制定10周年女子差別撤廃条約採択30周年
本年6月に、男女共同参画社会基本法制定10周年を迎えます。
また、12月には、女子差別撤廃条約採択30周年になります。男女共同参画の取組の新たなステージに向かう記念すべき年です。
巻頭言
当社の従業員は、約5割が社長である私より年上です。外国籍の従業員も多く働き、様々な面で多様性に富む組織を作り上げてきました。
年齢や性別、障害の有無、国籍の違いは全て人間の「外側」の要素であると考え、その人自身が持つ能力や可能性という「内側」を見て採用をしています。働き方にも多様性があり、若いうちに思いきり働きたいという人にはチャンスを与え、家庭と仕事のバランスを優先させたいという人には仕事の配分を考えています。
今回の金融危機に端を発する世界的な不況は、同時に産業構造の転換を促しています。即ち、企業の経営者には、従来からある考え方を一変させることが求められています。
ところが、企業における多様性の受容(ダイバーシティ)への取り組みは、先端的な一部の大企業では進んでいるものの、全企業数の99%以上を占める中小企業では、全くといっていいほど進まず、その事例もごく僅かです。百年に一回の不況といわれるこの転換期。企業の経営者は人の「内側」を見るように視点を移す必要があります。その歩みが、日本社会のダイバーシティの実現に向けた一歩に、ひいては男女共同参画社会の推進に繋がるのではないでしょうか。
株式会社クララオンライン
代表取締役社長
男女共同参画会議議員
家本 賢太郎
主な予定
5月13日 | 第53回国連婦人の地位委員会(CSW)などについて聞く会 |
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5月下旬 | 男女共同参画白書公表 |
6月23日~25日 | 東アジア男女共同参画担当大臣会合(韓国) |
6月23日~29日 | 男女共同参画週間(主唱:男女共同参画推進本部) |
6月26日 | 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議 |
6月26日 | 男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰 |
6月26日 | 女性チャレンジ賞・支援賞・特別部門賞表彰 |
6月 | 男女雇用機会均等月間(主唱:厚生労働省) |