「共同参画」2008年 11月号

「共同参画」2008年 11月号

リレートーク

Relay Talk 1 主夫・岐阜県男女共同参画21世紀審議会委員 高田浩史

  • 主夫・岐阜県男女共同参画21世紀審議会委員 高田浩史
  • 江戸時代までは、男女が協力して仕事と家庭を営むのが普通でした。日本の男性の子煩悩さは西欧の歴史家も記しています。私は、乳児を育てながら大学へ通っていた時期から、各地の自治体等から依頼を受けて、「男性の家庭参加」や「夫婦関係改善のヒント」について講演やコラム執筆をするようになりました。私は、過労で倒れたり、専業主夫になったりしたことで、仕事と家事にはそれぞれに大変さと充実感があることを実感しました。

    講演するたびに、「仕事と家事をバランスよく両立できる社会になってほしい」との私の願いに共感してくださる皆様との出会いに勇気付けられています。北名古屋市の依頼で劇の製作や意識調査に関わった折は、行政担当者の熱意と劇を見た子ども達の反応に未来の希望を感じました。私自身、現実は理想どおりいかず、試行錯誤の日々ですが、これからも精一杯努力したいと思っています。

Relay Talk 2 千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)

  • 千代田区男女共同参画センターMIW(ミュウ)
  • 私たちのセンターは、千代田区が目指す<共生>のシンボルのひとつとして、区役所の10階にあります。今年の秋、MIWは設立10周年を迎え、落合恵子さん(作家)と山田正人さん(『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』の著者)の記念講演会のほか、パープルリボンをアピールする催しを実施しました。

    パープルリボン・プロジェクトはMIWの事業の柱の一つです。今回、全国のセンターや団体が制作したパープルリボン・キルトや高校生のパープルリボンのメッセージをお借りして展示。また、小学生から80代の方までの個人やグループから寄せられたパープルリボンをモチーフとした約120点もの作品も会場を飾りました。今後、それぞれの豊かなイメージが花開いた作品をつなぎ合わせて大きなキルトにする予定です。さらに、11月3日には、パープルリボンをアピールする皇居1周の「ラン&ウォーク」も実施。一人でも多くの人に、パープルリボンのもつ美しく力強いメッセージを伝えたい、暴力のない世界をアピールしたいと私たちMIWは思っています。