「共同参画」2008年 11月号
巻頭言
研究者は眠る間も惜しんで研究するのがあたりまえ、研究のためになるべく多くの時間を割いてきました。しかし、子どもが生まれると生活は一変します。子どもが急に熱を出して医者に連れていかねばならない、保育園に預けた子どもが怪我をしたとの知らせに駆けつけるなど、日常茶飯事です。研究活動の予定を急遽変更せざるを得ない事態は、子育て中の親にとって1度や2度ではありません。でも、子どもはそういった時期を経て、グングン成長していきます。あっという間に成人です。それなら、子育てを負荷としてとらえるのではなく、教育の最先端の経験を積む絶好のチャンスと考えてみてはどうでしょうか。多くの方々の手を借りて育ってきた私の娘と息子は、現在、子育て中の親として、それぞれの夫婦が仲良く力を合わせて子育てに励んでいます。今、男性も子育てに慣れていますから、安心して預けられます。プラス思考で子育てに取り組む、これは人類への最高の貢献です。子育て中の男性も育児休業を堂々と取れる職場は、きっと能率よく仕事もこなしているだろう、と想像します。そろそろ、ワーク・ライフ・バランスの実現にむかって「9時5時勤務」をスタートしませんか!
お茶の水女子大学学長
郷 通子
主な予定
(平成20年) | |
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11月12日~25日 |
女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部) (11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月15日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(兵庫県加西市) |
11月17日~23日 |
全国一斉「女性の人権ホットライン」強化週間 (主催:法務省、全国人権擁護委員連合会) |
11月30日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(福井県鯖江市) |
12月4日~10日 | 人権週間(主催:法務省、全国人権擁護委員連合会) |
12月20日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(広島県熊野町) |
(平成21年) | |
1月24日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(熊本県上天草市) |
1月30日 | 全国男女共同参画宣言都市サミット(岐阜県大垣市) |
1月31日 | 男女共同参画フォーラム(長崎県) |