女性首長大集合! -地域・子育て・男女共同参画-

皆様こんにちは。山形県知事の吉村美栄子でございます。大雪の降る山形県からやって参りました。一昨日、昨日と大変な雪が降っておりまして、県内はもう、雪掃きが間に合わなくて、大変な状況で混乱しているところでございます。東京からなら山形新幹線で2時間40分、仙台からですと、高速道を使って35分ぐらいで山形に着きますので、皆様、是非山形へいらしていただきたいと思っているところでございます。

まずもって、このように全国の女性首長が一堂に会するというすばらしい場を設定していただきました福島大臣に心より感謝を申し上げます。ありがとうございます。

私ごとなんですが、先般、大変私にとっては光栄で過分な賞を頂戴したところでございます。それはですね、「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー」という賞でございます。「キャリア・クリエイト部門」で賞をいただきました。これは内閣府からも後援をいただいているものでございます。受賞理由につきましては、20年間専業主婦として子育てをし、夫と死別をした後、キャリアを再スタートしまして知事に就任するという、そういうロールモデルをつくったということが評価されたと聞いております。知事になれましたのは、山形県民のおかげでありまして、県民に深く感謝をしているところでございます。また、私のような人生の展開もあるということを広く知っていただくことで、全国の多くの皆様方に希望といいますか、多様な可能性があるんだということを感じていただけましたら、本当に望外の幸せだと思っております。

私が、今、県政運営で心がけておりますのは、長年の専業主婦生活で培ってまいりました、その市民感覚を大切にするということであります。「常に県民目線で物事をとらえ、現場の人たちの気持ちを大切にしていく。」これが私の最大の強みであると思っております。

さて、私は、将来にわたって、活力溢れる山形県づくりを進めるため、人口減少を抑制する取り組みを強化し、安心して子どもを産み、育てられる環境を整備することが重要であると考え、子育て支援対策に重点的に取り組んでおります。

そのため、本年度4月に、知事直轄で少子化対策を総合的に進める「子ども政策室」という組織を設置しまして、そのトップに、本県では初めてになります女性の部長級職員を登用いたしました。女性の登用を進めることも大変重要であると考えているからでございます。

また、県民総ぐるみの子育て応援活動を展開するため、「山形みんなで子育て応援団」の活動を開始して、県民運動を進めております。併せて、現在、「山形県子育て基本条例(仮称)」の制定を目指して準備を進めているところであります。

山形県はですね、子育て期の30代女性の労働力率が全国1位であります。また、共働き世帯率は、全国2位なんです。このように働く女性が多い本県の状況を踏まえ、仕事と家庭の両立が特に重要でありますことから、「ワーク・ライフ・バランスの推進」に力を入れております。具体的には、企業への働きかけとして、今年度、知事表彰制度を創設するとともに、県内各地に「ワーク・ライフ・バランス推進アドバイザー」を配置して、取り組みのさらなる拡大を図っております。また、近々、企業経営者、労働組合、国、県、市町村が一体となって県民運動として取り組むため、「ワーク・ライフ・バランス推進協定」を締結することとしております。いろいろな取り組みがあるんですが、今日はこのくらいにさせていただきます。

さて、このところ、山形県には元気な風が吹いております。例えば、本県で撮影された映画『おくりびと』。山形県で撮影されております。これのアカデミー賞受賞。それから、NHK大河ドラマ『天地人』の放送ですね。直江兼続は米沢ゆかりの武将でございます。兼続とお船(おせん)のお墓が米沢にあるんですが、全く同じ大きさのお墓でございます。あの時代にしては珍しいというふうに言われております。それから、今年初めてJ1に昇格しましたサッカーのチーム、モンテディオ山形が活躍してくれました。こういうことが山形県民に元気を与えてくれております。

また、今年、銀座に山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」をオープンしました。そこでお米やスウィーツ、お漬物やお酒など、山形の自慢の味を発信しております。特に来年秋には、山形県が10年かけて開発しました新しいお米「つや姫」が全国デビューいたします。粒が大きくて、色白で、甘味も粘りもあるおいしいお米であります。皆様に是非御賞味いただきたいと思いまして、本日、少しばかりお配りさせていただきました。皆さん、「つや姫」を食べて、これからもますますつやつやと粘り強く頑張ってまいりましょう。ありがとうございました。