女性首長大集合! -地域・子育て・男女共同参画-

皆様こんにちは。

長崎県五島市でございます。市長の中尾郁子といいます。五島市はどこにあるかな。台風情報のときに、長崎県の端の方にある島でございます。長崎から100キロ西へ行った東シナ海に浮かんでいる市でございます。11の有人島、52の無人島が五島市でございます。その11の島にも、人が1桁の数であれども住んでおられ、同じ行政サービスをしなければならない。非常に行政コストのかかる市でございます。人口は43,000人、面積は420平方キロメートル、高齢化率は34%です。ということは、お年寄りばかりねと皆さん思われますか。元気な高齢者が多いということでございます、私をはじめとして。

財政をちょっと申し上げますと、平成16年8月1日に合併をいたしました。1市5町。島の地ですから、市と言っても、小さな市でしたけど、1市5町が合併いたしまして、6自治体が一緒になりました。初めての合併市長選挙がありまして。当時、私は市議会議員でございました。50代で、実は私は八百屋のかあちゃんでございます。そして、PTAだとか、ごみ出しだとか、いろいろな女性がやる一般的な仕事をしながら、舅や姑や自分の両親やと看病しながら、子どもも育て、さて、自分のことかと思ったときに、どんなわけか市議会議員に出てしまった。出ましたときに思いましたことは、みんな私がやっていることが議案でございます。ごみの問題、子育ての問題、高齢者の問題、医療の問題、交通の問題、みんな私が知っていることばかりでございました。私に合っているかもねと思いました。そして、一般質問。初当選のときに、何とくじを引いたら1番が当たりました。どこから上がっていって、どこでおじぎをしていいかわからないままにいたしまして、非常に市長と対話をいたしまして。これ向いているかなと思ったのを覚えております。きょうは、皆さん議員に出てくださいというお話が、皆さん首長さん方からありますけれども、どうぞ、市議会は本当に皆さんが日常暮らしていらっしゃることが議題でございます、問題でございます。それで、まずここからです。私もいろいろなところに言っているんですが、九州の島は封建的で、なかなか女性が飛び越えて来てくれません。でも、私を支えてくださっている議員は男性議員でございます。与党議員ですね。

ほかの首長さん方と違うお話をしたいと。私は子守歌の流れる島づくりをいたしておりまして。どういうことかというと、女性が自分の中にある母性愛をもう一度呼び戻そうと、そういう訴えでございまして。里帰り出産が多いんです。その里帰り出産の子どもたち、あるいは嫁まで帰ってくる。娘が帰ってくるだけでなく、嫁も帰ってくる、そういう出産を受け持つことにしておりまして。産科医・小児科医充足しております。「離島でありながら、医師に困っていないのは五島市だ」ということがキャッチフレーズでございます。

それから、「心のふるさと市民」を募集しております。五島の人口43,000人の8~10倍よそに出ておりますので、心だけは五島に登録してくださいという呼びかけを全国にいたしております。勿論、海が好きな人もどうぞと。それで、ただいま9,600人市民を獲得いたしました。

男女共同参画のことです。農業も漁業も商業も、男女共同で行っておりますので、役所が一番遅れております。私は今30%にまず女性係長をしようと。うちは部長がいないので、係長行政でございまして、女性を鍛えております。そして、女性が本当に伸び伸びと、こうして共鳴しながら行政が進めていければいいかと思っております。マグロの遠洋漁業が悪くなりましたけれども、五島はマグロの基地として始めました。それから、皆さん、食卓に上がるブロッコリー、北海道と五島から日本全国を賄っております。まあ、いろいろ頑張っております。八百屋なんでブロッコリーも。

きょうはありがとうございました。