乳児用液体ミルクの普及に向けた取組

乳児用液体ミルクについて

乳児用液体ミルクは、液状の人工乳を容器に密封したものであり、常温で長期間の保存が可能な製品です。そのまま飲むことができ授乳時の調乳の手間を省くことができることから、乳児用粉ミルクに比べ、授乳者の負担軽減や安全面で、次のような利点があると考えられています。

  1. 1夜間や共働き世帯で時間が限られているとき、保育者の体調がすぐれないとき、さらには母親が不在のときなどでも、簡便かつ安全に授乳を行うことができる。
  2. 2調乳用のお湯(70℃以上)が不要であり授乳に必要な所持品が少なくなることや、調乳を行わずに済むことから、簡便に授乳を行うことができる。
  3. 3地震等によりライフラインが断絶した場合でも、水、燃料等を使わずに授乳することができるため、国内の流通体制が整い、使用方法やリスクに関して十分に理解されることを前提として、災害時の備えとしても活用が可能である 。
  4. 4乳児を伴って来日する外国人の利便にも寄与する。

政府ではこれまで、関連省庁が連携して、国内で製造・販売するための安全基準や表示許可基準を定める手続きに取り組んできたところ、平成30年8月8日、厚生労働省において「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)」及び「食品、添加物等の規格基準(昭和34 年厚生省告示第370 号)」が、消費者庁において「健康増進法施行令第3条第2号の規定に基づき内閣総理大臣が定める区分、項目及び額(平成25年9月18日消費者庁告示第6号)」及び「特別用途食品の表示許可等について(平成29年3月31日消食表第188号)」が改正・施行され、事業者がこれらの基準に適合した乳児用液体ミルクを国内で製造・販売することが可能となりました。

今後、各事業者における具体的な製品の開発と、厚生労働省における原材料等の確認・承認、消費者庁における特別用途食品の表示許可を経て、販売されることとなります。乳児用液体ミルクは、調乳せずに赤ちゃんがそのまま飲める製品ですが、安全に利用するためには、今後発売される製品において、「特別用途食品の許可基準」に基づき製品の容器包装上に表示される「標準的な使用方法」にしたがって、適切に使用していくことが大切です。


乳児用液体ミルクに関する省令・告示・通知