基本問題・計画専門調査会地域WG

日時:平成21年11月5日(木) 10:00~12:00
場所:内閣府本府3階特別会議室

  1. 出席者
    主査
    清原桂子 兵庫県理事
    委員
    石川哲也 神戸大学大学院教授
    五條満義 東京農業大学准教授
    桜井洋子 財団法人横浜市男女共同参画推進協会理事
    山田昌弘 中央大学教授
  2. 議事次第
    • (1)本ワーキング・グループの進め方について
    • (2)論点例について
    • (3)自由討議

(配布資料)

資料1
基本問題・計画専門調査会ワーキング・グループ(WG)等の運営について(第47回基本問題・計画専門調査会資料)
資料2
第3次基本計画策定のスケジュールについて(案)
資料3
地域WGにおける論点例
資料4
「地域における男女共同参画推進の今後のあり方について」(概要)(平成20年10月 男女共同参画会議基本問題専門調査会報告)
資料5
男女共同参画に関する取組と現状
  1. 議事の概要

    初めに、第3次基本計画の策定に向けた論点例について事務局より説明を行った後、意見交換を行った。

○質疑・意見交換の概要

  • 【基本的方向性】
    • 本WGでは「地域における男女共同参画推進の今後のあり方について」の報告書を踏まえ、具体的に一歩踏み出す内容とする必要がある。
  • 【地域における男女共同参画のあり方・必要性】
    • 若い父親たちは今の働き方に疑問を持っており、働き方に関する意識の大きな転換点。また団塊の世代も孫のことがあるので、若い世代の考えに共感できるようだ。この機を逃さず、地域における新しいきずなづくりを進める必要がある。
  • 【地域における男女共同参画推進に関する体系、体制】
    • (1)行政
      • 情報が男女共同参画に取り組んでいる団体のみに流れがちなので、他のグループにも流れるような工夫が必要。
      • 市町村の男女センターが実施できる、企画応募型の事業があればよい。
      • 地域では多様な問題が混在しており、住民はそうした問題に重層的に関わっているが、行政は縦割りであり、例えば防災の会議に男女共同参画の担当者が参加するなど、横串で関わっていく必要がある。
      • 入札や公募に関する評価に男女共同参画の観点で加点をするということが考えられる。また、他省庁で実施している表彰の評価点に男女共同参画の視点をいれるよう要請できないか。
      • 新しい層を取り込む視点だけでなく、現在、地域で活動している人を表彰などで評価していくことが重要。
      • 国と地方の連携の形として、地域の基本計画策定にも関連する国の基本計画策定のプロセスに地方が関わることが必要。
    • (2)男女共同参画センター等
      • 女性が関与している団体は(時間・費用などの面で)広域移動が困難。身近な市町村レベルの男女センターの活性化が今後の鍵になる。
      • テーマ型のNPOと従来からの地縁団体が結びつき重層的な活動が行われることが重要であ り、ゆるやかなつながりを世話する者として、男女センターが核となれるように応援すべき。
      • 子育て支援を行っているNPO等と男女センターとは接点がない。こうした男女共同参画の問題を内包する課題に取り組む団体とつながる必要があり、行政などが後押しをすべき。
      • ヌエックをどう活用していくのか。またどう役割を強化していくのか、議論が必要。
      • 地域における社会的活動をキャリアとして評価することは重要。評価手法の研究をヌエックにしてほしい。
    • (3)その他
      • 若い世代への働きかけには、大学との連携が有効。男女共同参画における大学の役割等を 書き込むべき。
      • NPOをつなぐ中間支援機関に男女共同参画の視点をもっと入れていくべき。
  • 【地域における男女共同参画推進に関する体系、体制】
    • (1)対象別
      • 若い世代は社会的問題に関する活動に関心があり、男女共同参画に関連した地域課題の解決の社会的起業を支援することも必要。
      • 地域活動を担っている高齢者の経験を次代に伝える絆づくりが必要。必要性を説くだけでは絆はできず、具体的な絆づくりの場の提供が必要。
      • 団塊世代に地域活動に参加してもらうことは重要だが、まだ参加に消極的なところがあるので、方法に工夫が必要。
      • 商工会を応援すべき。おかみの会などによるまちおこし等の例は男女共同参画の効果としてわかりやすい。
    • (2)ツール・展開
      • 地域における男女共同参画の具体化の方策として、以下3点が重要。

        [1]人の介在による情報の共有(収集・共有・発信)

        [2]ノウハウ(know how)集などの提供・共有

        [3]ノウ・フー(know who、誰を知っているかのネットワーク)が広がっていくしかけ

      • ITは働いている女性や男性を巻き込めるツールとして重要だが、実際にはIT格差があるため、IT能力の向上・ITの活用を男女共同参画の手法に位置づけることが必要。