政策評価について

  1. 趣旨・目的

    平成13年秋から約1年間かけて、女性のライフコース別のモデルケースを組んで、大規模シミュレーションを実施。 配偶者控除・第3号被保険者の限度額等の制度的パラメータ、配偶者手当・フリンジベネフィット等の雇用システム上のパラメータを変化させるなどして、 これらと様々な女性の生き方との関係を解析する。その際、男性についても必要に応じ解析の対象に組み入れる。

    影響調査専門調査会における検討を技術的に支援するため、大学教授クラスの主任研究者を中心に同クラスの研究協力者、 ポスドククラスの研究補助者等からなるワーキングチームを編成し、モデルケースに関する分析素材の提供を行う。

  2. 場合分けの例(基本的なもの)
    • 結婚:する/しない
       結婚退職:する/しない
    • 出産:する(1、2、3人)/しない
       出産退職:する/しない
       子育て:育児休業/保育所/無認可
    • 再就職:する(フルタイム、パート:103万円未満・超)/しない
       夫の収入:200万円刻み
    • 離婚:する/しない
    • 死別:する/しない
       再婚:する/しない

    *この程度でもモデルケースは優に100を超えるので、実際の議論の対象としては代表的、典型的なものに絞り込む。

  3. 結果のイメージ

    女性の生き方の選択と税制、社会保障制度、雇用システムとの関係が明らかになるとともに、政府(国・地方)/企業とのコストのイン/アウトなどについてもトータルに明らかにする。

  4. 作業見込み

    中間結果に6か月、最終結果に1年間を要すると見込まれるが、順次解析結果を影響調査専門調査会の審議の素材として提供できるものと考えられる。