男女共同参画会議女性に対する暴力に関する専門調査会(第27回)

  • 日時: 平成16年3月16日(火) 10:03~10:49
  • 場所: 内閣府3階特別会議室
  1. 出席者
    会長
    島野 穹子 つくば国際大学教授
    会長代理
    原 ひろ子放送大学教授、お茶の水女子大学名誉教授
    委員
    大津 恵子 女性の家HELPディレクター
    奥山 明良 成城大学教授
    戒能 民江 お茶の水女子大学教授
    垣見 隆 弁護士
    北村 邦夫 (社)日本家族計画協会クリニック所長
    小谷 直道 読売新聞社特別編集
    委員
    瀬地山 角 東京大学大学院総合文化研究科助教授
    林  陽子 弁護士
    前田 雅英 東京都立大学法学部長
  2. 議題次第
  3. 概要

    ●報告書案について、最終の検討が行われた。

    [自由討議]

    (林委員)
    パブリック・コメントにおいて、強姦罪の法定刑の下限を「3年」としていることについて批判があったが、下限を引き上げるというふうにして「3年」とわざわざ入れる必要はないの ではないか。
    (島野会長)
    罰則の決め方として3年以上の有期懲役ということであり、刑法の読み方の誤解がないよう周知させる必要があるが、原文の表現でお認めいただきたいと思う。
    (戒能委員)
    「3年」でいいと決めたわけではないので、「引き上げるなど」という表現でも差し支えないのではないか。
    (前田委員)
    パブリック・コメントの御意見も分かるが、法定刑の下限を「3年」に引き上げること自体が大きな意義を持っており、当面はまず3年に引き上げることが獲得目標であり、原案のま までよいかと思う。
    (原会長代理)
    我々の報告書としては、多くの御意見があったことについても説明し、現場の人たちの思いも含めて今後御検討いただければと思う。
    (林委員)
    性犯罪の表記について、犯罪の悪質さからみると、痴漢の方が強制わいせつで刑法上の犯罪になるので、「盗撮」より「痴漢」が先なのではないかと思う。
    (島野会長)
    盗撮に関する法整備というのが、この報告書の重要事項の1つと考えているので、問題意識の強さで表記している。
    (前田委員)
    盗撮に対する法整備の必要性については、この報告書の1つの看板であり、そのような趣旨であれば、この並べ方に違和感はないと思う。

    ○会長より、本報告書案について、当専門調査会の報告書とすることについて諮られ、了承された。また、4月の男女共同参画会議で報告することについても了承された。

    ○会長より、本会合の後に、会長代理とともに記者会見を行い、本報告書を取りまとめたことについて公表する旨、説明があった。

    ○会長より、本報告書の取りまとめにより、平成13年に本専門調査会が設置されて以来、女性に対する暴力に関する調査検討が一通り終了した旨、説明があり、委員辞任の表 明がなされた。

    ○事務局から、本専門調査会のこれまでの多大な貢献に対し感謝の辞が述べられた。このメンバーでの調査検討は、本会合をもって最後となるが、引き続き、委員の皆様には 御協力をいただきたいとの言葉があった。

    ○会長より、本会合をもって、このメンバーでの調査研究を終了するとの宣言があった。

    ○事務局より、第26回専門調査会の議事録(案)が提示され、了承された。

    ○会長より、本会合の議事録については、事務局から各委員への確認をもって、当専門調査会に諮ったことと見なし、これを公表してよいか伺いがあり、了承された。