男女共同参画会議(第5回)議事要旨

(開催要領)

  1. 開催日時:2002年1月18日(金) 16:45~17:55
  2. 場所:官邸大客間
  3. 出席議員
     
    小泉 純一郎 内閣総理大臣
    議長
    福田 康夫 内閣官房長官
    議員
    森山 眞弓 法務大臣
    田中 眞紀子 外務大臣 (代理 植竹 繁雄 外務副大臣)
    塩川 正十郎 財務大臣 (代理 尾辻 秀久 財務副大臣)
    遠山 敦子 文部科学大臣 (代理 青山 丘 文部科学副大臣)
    坂口 力 厚生労働大臣 (代理 狩野 安 厚生労働副大臣)
    武部 勤 農林水産大臣 (代理 遠藤 武彦 農林水産副大臣)
    平沼 赳夫 経済産業大臣 (代理 大島 慶久 経済産業副大臣)
    川口 順子 環境大臣 (代理 山下 栄一 環境副大臣)
    猪口 邦子 上智大学教授
    岩男 壽美子 武蔵工業大学教授、慶応義塾大学名誉教授
    小島 明 日本経済新聞社常務取締役・論説主幹兼国際担当
    佐々木 誠造 青森市長
    住田 裕子 弁護士
    林 誠子 日本労働組合総連合会副事務局長
    原 ひろ子 放送大学教授
    福原 義春 (株)資生堂名誉会長
    古橋 源六郎 (財)ソルト・サイエンス研究財団理事長
    山口 みつ子 (財)市川房枝記念館常務理事
    (説明者)
    島野 穹子 女性に対する暴力に関する専門調査会長
    (説明者)
    大澤 眞理 影響調査専門調査会長

    (議事次第)

    1. 開会
    2. 議事
      • (1)選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間まとめについて
      • (2)専門調査会の検討状況及び今後の進め方について
      • (3)最近の男女共同参画社会の推進に関連する動きについて
    3. 閉会

    (配布資料)

    資料1
    選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間まとめ(専門調査会報告)[PDF形式:85KB] 別ウインドウで開きます
    資料2-1
    基本問題専門調査会の検討状況及び今後の進め方について[PDF形式:37.6KB] 別ウインドウで開きます
    資料2-2
    女性に対する暴力に関する専門調査会の検討状況及び今後の進め方について[PDF形式:39.1KB] 別ウインドウで開きます
    資料2-3
    苦情処理・監視専門調査会の検討状況及び今後の進め方について[PDF形式:40.2KB] 別ウインドウで開きます
    資料2-4
    苦情処理・監視専門調査会の検討状況及び今後の進め方について[PDF形式:38.8KB] 別ウインドウで開きます
    資料3
    女性のライフスタイルの変化等に対応した年金の在り方に関する検討会・報告書 ~女性自身の貢献がみのる年金制度~
    資料4
    農林水産省男女共同参画推進本部の取組状況について[PDF形式:99.7KB] 別ウインドウで開きます
    資料5
    女性の経営参画の観点からの法人化の推進に関する実態調査の概況[PDF形式:193KB] 別ウインドウで開きます
    資料6
    国の審議会等における女性委員の参画状況調べ(平成13年9月30日現在)[PDF形式:386KB] 別ウインドウで開きます
    資料7
    「両立ライフへ職場改革」に関する意見・情報交換会について[PDF形式:24.5KB] 別ウインドウで開きます
    資料8
    第4回男女共同参画会議議事録(案)

    【要旨】

    ○ 本日、議員に就任した林議員からごあいさつがあった。

    ○ 選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間まとめについて
     基本問題専門調査会の岩男会長から「選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間まとめ」について報告が行われた。

    (森山議員)

    選択的夫婦別氏制度の導入について前向きな言葉をいただき、大変心強い。法務省としても関係各方面の議論を踏まえな がら、さらにこの制度の導入に向けて努力を続けてまいりたい。

    (村井議員)

    東アジアでは、夫婦同氏というのはある意味、新しい制度という印象をもっている。英米では夫婦同氏で必要に応じてミドル ネームを使うケースがあるようだが、その点はどうか。また、論文の引用などの場合における人物の同一性の問題については 英米ではどのように処理されているのか。

    (岩男会長)

    アメリカでは多様なケースを容認することが基本であり、ミドルネームの使用、夫婦別氏など、個人の選択でいろいろなケース がある。

    ○ 専門調査会の検討状況及び今後の進め方について
     各専門調査会の検討状況及び今後の進め方について、基本問題専門調査会の岩男会長、女性に対する暴力に関する専門 調査会の島野会長、苦情処理・監視専門調査会の古橋会長、影響調査専門調査会の大澤会長から報告があり、今後の進め 方について、報告のとおり決定された。

    ○ 「女性のチャレンジ支援」について
     小泉内閣総理大臣から、暮らしの構造改革を進める上でいろいろな分野で女性のチャレンジを促進することについて検討する よう指示があった。これを受けて、福田内閣官房長官から、「女性のチャレンジ支援」については基本問題専門調査会で検討を 行い、次回の男女共同参画会議で検討の進め方を報告してもらうよう発言があり、決定された。

    ○ 最近の男女共同参画社会の推進に関連する動きについて
     植竹議員代理から外務省内の取組について、狩野議員代理から女性と年金検討会の報告書について、遠藤議員代理から 農林水産省男女共同参画推進本部及び女性の経営参画の観点からの法人化の推進に関する実態調査の概況について、大 島議員代理から経済産業省における取組についてそれぞれ説明があった。また、事務局から「国の審議会等にける女性委員 の参画状況調べ」及び「両立ライフへ職場改革に関する意見・情報交換会」について説明があった。

    (原議員)

    外務省は審議会における女性委員の割合が40%と非常に高く、省内における男女共同参画の推進についても大変期待して いる。
     今度は国際協力の分野で、外務省がジェンダーの視点に立ってプロジェクトを進めているという姿勢を示し、プロジェクトに関 わる人々の認識を徹底していただきたい。
     また、アフガニスタンの問題に関する対応でもそのような視点を入れていただきたい。その場合、様々なタイプの女性がいるこ とに配慮していただきたい。

    (植竹議員代理)

    アフガニスタンの実情等勘案しながら、検討を進めたい。

    (猪口議員)

    農林水産省で募集した要望の中で今回実現できなかったことや今後の課題として残したことをどう位置付けているのか。
     また、通常の職場の仕事が、仕事と家庭を両立できるようになっているかを考えていただきたい。普通の時間帯に仕事をすれ ば十分に職責を果たせるように職場を運営することが、女性に門戸を開くことになる。
     アフガニスタンの問題については、女性に対する融資や教育の支援など、具体的なことを東京会議の中で提案していただき たい。

    (古橋議員)

    女性の経営参画促進に関する法人実態調査について、女性の経営参画と法人の規模や売上の関係について資料があれば 提出していただきたい。また、女性が経営に参画しなくても法人化することにより、勤務条件や報酬がはっきりし、女性にメリット があると思われるので、そのあたりの実態を調査していただきたい。
     また、夫婦のどちらかが転勤を命じられた場合には、配偶者が仕事を休業して転勤についていけるような制度を検討していた だきたい。

    (遠藤議員代理)

    農業法人の規模や売上は様々であり、なお精査したものをお届けしたい。
     今回の予算措置を行っても実現できなかったものには育児休業、介護休暇など農林水産省の所掌ではない分野も多い。各 府省の男女共同参画推進体制の本部長同士で会合を開くなど、横の連携をしないと、対応は困難ではないかと思う。

    (植竹議員代理)

    先ほど外務省でも一時休業制度の導入を検討すべきとの御意見もあったが、休業制度の問題は、公務員制度全般に関わる 問題である。また、アフガンの支援については、女子の学校支援等も検討している。それから、女性が海外赴任する場合は、 配偶者の男性が残って家族全体が行くという場合が多く、大きな問題となっている。御意見を参考によく検討する。

    (山口議員)

    農林水産省が募集した要望の中に、農業経営に20年以上従事していれば、女性でも農地の名義がもてるような制度の検討 や農業のプロフェッショナルに対する資格制度があったので、是非検討していただきたい。
     在外赴任の際、参政権が簡単に行使できるよう御検討いただきたい。

    (住田議員)

    女性のライフスタイルの変化等に対応した年金検討会に委員として参加してきたが、多少の方向性は出したものの明確に打 ち出せなかった部分がある。年金部会で本格的に議論が始まったので、今後、国民的議論を広げて認識を深め、真に女性自 身の貢献が実る年金制度となることを心から期待する。

    ○ その他
     第4回男女共同参画会議議事録(案)が提示され、公開することが了承された。

    (以上)