1.日程・場所
- 平成12年6月5日(月)~10日(土) 於:ニューヨーク国連本部
- * 当初会期は9日までの予定であったが、協議が難航したため10日まで延長した。
2.会議目的
3.会議参加者
- 約180カ国から約2,300名の政府代表団及び約1,000団体から約2,000名のNGOが参加。
- 日本からは岩男壽美子男女共同参画審議会会長を首席代表とし、顧問議員団5名、顧問3名、その他各省庁からの随員等を含む計39名が出席した。(日本政府代表団)
4.我が国首席代表演説の内容
第4回世界女性会議後の主な成果として、男女共同参画社会基本法の制定や女性に対する暴力を根絶するための取組を報告し、また、以下の事項を指針として、引き続き男女共同参画社会の形成に向けて取り組む決意を表明した。(岩男首席代表演説)
- 女性のエンパワーメント
- 女性の人権尊重
- パートナーシップに基づく強い政治的意志と行動
5.採択文書
北京宣言及び行動綱領の目的と目標の達成への決意を表明する宣言。主な言及事項は次の通り。
- 先進諸国によるODAの国際目標の達成
- 女子差別撤廃条約の完全批准
- NGOの役割と貢献の再認識
- 男女平等の推進に向けた男性の関与と共同責任の強調
- 2005年に行動綱領等の実施状況を評価する会合の開催
(2)「北京宣言及び行動綱領実施のための更なる行動とイニシアティブ」(いわゆる「成果文書」)
- 第1章 前文
- 第2章 行動綱領の12重大問題領域実施に関する成果と障害
- 第3章 北京宣言及び行動綱領実施に際して直面する新たな課題
- 第4章 行動綱領の完全かつ更なる実施及び障害克服のための行動とイニシアティブ
(「国内レベルの行動」「国際レベルの行動」「国内レベル及び国際レベルの行動」の柱立てによる行動指針の提示)
* 上記採択文書(英語)は国連のホームページに掲載されています。
Report of the Ad Hoc Committee of the whole of the twenty-third special session of the General Assembly
(国連特別総会「女性2000年会議」のアドホック全体会合に関する報告書)
(http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/as2310rev1.pdf)
6. 会議に向けての取組
- 国連は各国へ「北京行動綱領の実施状況に関する質問状」への質問状を発出。我が国は平成11年4月末に質問状への回答を国連に提出した。
- 世界の5地域で会議の準備としての地域会合が開催された。アジア・太平洋地域の会議(ESCAPハイレベル政府間会議)は、平成11年10月26日~29日、バンコクで開催された。
- 第44回国連婦人の地位委員会(平成12年2月28日~3月2日)及び女性2000年会議準備委員会(同年3月3日~17日)(いづれも於ニューヨーク)において、女性2000年会議の採択文書の案文が検討された。
- 我が国は女性2000年会議に向けて、広く民間団体などとの連携を図るため、民間有識者と各省庁の局長クラスからなる「女性2000年会議日本国内委員会」を開催。同委員会の下に置かれた有識者部会によって国内の各方面に対して関連情報を提供した。
*より詳細な情報はNEWSLETTER(女性2000年会議-21世紀に向けての男女平等・開発・平和-に向けて)をご覧下さい。
*国連インターネットホームページ(http://www.un.org/womenwatch/daw/followup/beijing+5.htm)