5 APECにおけるジェンダー主流化への取組
APEC(アジア太平洋経済協力会議)においても、ジェンダーの主流化を図るために、様々な取組が進められています。ここでは、これまでの取組について簡単にご紹介します。
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昨年10月に「女性とAPEC経済発展・協力」をテーマとし、APEC史上初めて「APEC女性問題担当大臣会合」が開催され、APECの各プロジェクトにおけるジェンダーへの配慮、性別データの収集整備等の推進のためにタスクフォースを結成することが合意されました。
この合意を受けて、発足したAPEC女性問題タスクフォースにおいて、APECのあらゆる活動に女性及びジェンダーの視点を組み入れていくことを目的とした「APECにおける女性の統合のためのフレームワーク(基本的枠組み)」が取りまとめられ、本年9月に開催されたAPEC開催会議及び非公式首脳会議において閣僚及び首脳の支持を得ました。
このフレームワークは、「ジェンダー分析」、「性別データの収集と利用」、「APECにおける女性の参画」、「実行の確保」を内容としており、首脳、大臣、上級行政官、委員長、ワーキンググループ議長、APEC事務局を含む、APECのプロセス、プロジェクト、活動に関わる全ての男女及びAPECの全てのフォーラムに実行する責任があります。
また同フレームワークの中で、アドバイザリーグループを時限的に設置するよう提唱されました。同グループの任務は、1) プロジェクトの提案・承認・評価にあたってのジェンダーの視点からの基準の開発、2) フレームワークの実行の進捗状況をモニターする様式・プロセスの開発、3) APECの各フォーラムに対する情報提供等です。
上記に関する詳細については、このホームページの“APEC女性問題担当大臣会合等”をご参照下さい。
※ 次回ニューズレターのお知らせ
次回ニューズレターでは、第44回国連婦人の地位委員会(CSW)報告等について掲載し、2000年4月上旬頃発行する予定です。