第三部 「北京行動綱領」の重大問題領域の実施

2 女性と健康

(1)HIV/エイズの感染拡大

我が国におけるHIV/エイズの感染拡大は深刻な状況にあり、1998年の報告数はエイズ患者数231名(過去3番目)、HIV感染者数422名(過去2番目)であった。また、世界的に見ても、HIV/エイズのまん延は深刻な状況にあることから、1994年より、2000年までの目標として「エイズストップ7年作戦」を策定して施策の推進に取り組んでいる。

(2)未成年者の薬物乱用の増加

近年覚せい剤の乱用で補導される少年が増加傾向にあり、その約半数が少女による乱用である。(1997年総数1596名中、女子の割合は46.5%)薬物の乱用は心身ともに少女の健康をむしばみ、その健全な育成を大きく阻害することから、警察では、薬物の供給源に対する取締り、薬物乱用少年の早期発見・補導、再乱用防止のためのフォローアップモデル事業などの施策を推進しているほか、厚生省では、麻薬取締官事務所による取締り、各種薬物乱用防止運動の実施や薬物乱用防止キャラバンカーの活用等による予防啓発活動、麻薬取扱者等に対する指導監督等の施策を推進している。

(3)低用量ピルについての審議

経口避妊薬(ピル)については、製薬企業からの製造又は輸入承認申請が行われ、現在、厚生大臣の諮問機関である「中央薬事審議会」において、その承認の可否を審議しているところである。

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