第57回国連婦人の地位委員会について

  • 内閣府男女共同参画局
  1. 第57回国連婦人の地位委員会が2013年3月4日から15日まで国連本部(ニューヨーク)で開催され、日本政府からは橋本ヒロ子日本代表をはじめ、NGO代表、外務省、内閣府、文部科学省、厚生労働省、国連日本政府代表部、JICA、NWECからなる代表団が出席した。
  2. 委員会期間中は、「女性及び女児に対するあらゆる形態の暴力の撤廃と防止」を優先テーマとして、各国代表や国連の関係機関、NGO代表等によるステートメントの実施、ハイレベル円卓会合や対話型専門家パネルの開催、合意結論や決議についての協議等が行われた。
  3. 橋本日本代表は3月7日にステートメント(外務省:国連の場における演説ホームページへリンク)(英語仮訳)を行った。ステートメントでは、第3次男女共同参画基本計画に基づき、様々な分野で男女共同参画社会の実現に取り組んでいること、例えば、「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」への理解を促す活動を、政府と民間の各種団体が協力して行っていること、さらに、安倍総理の指示に基づき、関係大臣が連携して、日本経済再生のために、若者と女性の活躍を推進するためのフォーラムにおいて関係者の声を聞き、女性の活躍促進策を検討することとしていること等を述べた。また、本年の優先テーマに関する我が国の取組としても、関係法令や、第3次男女共同参画基本計画等の政府の行動計画に沿って、女性に対する暴力を根絶するため、社会的認識の徹底等根絶のための基盤整備を行うとともに、暴力の形態に応じた幅広い取組を総合的に推進していること等を述べ、さらに、国際協力においても、ASEAN諸国を対象とした人身取引防止の研修の開催等の取組等を紹介するとともに、国連安全保障理事会決議第1325号に基づく国内行動計画の策定に向け検討を行うこと等を表明した。
  4. 我が国のNGOも積極的に参加し、国連NGO国内婦人委員会、国際婦人年連絡会、日本女性監視機構と国連日本政府代表部との共催で、3月6日、「女性に対する暴力の削減に向けて現状と対策」と題するサイドイベントを開催し、政府からは、別府大臣官房審議官(男女共同参画局担当)がスピーカーとして参加し、被災地における女性の悩み・暴力相談事業を含む我が国における女性に対する暴力の根絶の取組について発表した。
  5. 今回の委員会の主な成果として、以下の合意結論及び決議が採択された。
    (1)
    合意結論(英語(国連ホームページにリンク)仮訳 [PDF形式:379KB] 別ウインドウで開きます
    (2)
    決議
    • ア)婦人の地位委員会の将来の機構及び作業方法
    • イ)パレスチナ女性の状況及びその支援
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