第46回国連婦人の地位委員会について

  • 内閣府男女共同参画局
  1. 第46回国連婦人の地位委員会が平成14年3月4日から15日まで国連本部(ニューヨーク)において開催された。日本政府代表団として目黒依子婦人の地位委員会日本代表を はじめ、内閣府、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国連日本政府代表部、JICA(オブザーバー参加)から計14名が出席した。

  2. 会議では、各国における北京行動綱領及び女性2000年会議成果文書実施のための取組、貧困撲滅と女性のエンパワーメント等に言及したステートメントの発表、「グローバル 化する世界におけるライフサイクルを通じた女性の地位向上を通じた貧困撲滅」並びに「環境管理と自然災害の軽減:ジェンダーの視点から」をテーマとしたパネルディスカッション、 決議、合意結論、決定等に関する討議並びに今後の婦人の地位委員会の作業方法の検討等が行なわれた。

    我が国のステートメントでは、高齢期女性の直面する課題へのグローバルな取組の重要性、ナショナルマシナリー強化後の成果を中心とした国内における男女共同参画の取組、 持続的な開発実現のための我が国の途上国支援、アフガニスタン復興支援、女性の地位向上と男女平等の実現に向けた市民社会との協調等について言及した。

  3. 会議の主な成果として、以下の決議及び合意結論等が採択された。

    (1)
    決議
    • ア パレスチナ女性の状況と支援
    • イ 武力紛争下で人質・監禁された女性・児童の救済
    • ウ 女性・女児とHIV/AIDS
    • エ 国連システムの全ての政策・計画へのジェンダー視点の主流化
    (2)
    合意結論
    (3)
    その他主な決定
    • ア 婦人の地位委員会の作業方法について
    • イ 婦人の地位委員会選挙方法の改定について
  4. 婦人の地位委員会の中断

    国連では財政難のため本年3月1日よりかなり厳しい予算措置が取られており、所定の会議以外の時間を使った公式会合は一切行わないとの方針が打ち出された。これを受け最終日の本会議も採択の途中で通訳及びマイク施設の利用が中断されたため公式会合の継続が困難となり、「アフガニスタンの女性に関する決議案」、「通報作業部会の報告書の採択」及び「今次婦地委の報告書の採択」の採択を積み残したまま本会議が中断された。

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