北京行動綱領・第23回国連特別総会成果文書の実施状況に関する質問状

  • (作業用暫定訳)

第1部:男女平等の促進及び女性のエンパワーメントにおける成果と課題の概観

行動綱領及び第23回国連特別総会成果文書実施における主要な成果の簡潔かつ分析的な概観を提供してください(3 頁以内)。1995年の北京における第4回世界女性会議以降に重点的に取り組まれた2、3の優先的分野を示してくださ い。主要な法制面での変化、政策改革、予算決定や国内の開発論議において、ジェンダーの視点や女性の関心事項が 考慮されてきた分野を、例えば、ミレニアム宣言、ミレニアム開発目標(MDGs)の関連も含めて、特定してください。第4回 世界女性会議後に採用された国内行動計画をモニターした結果を示してください。ミレニアム開発目標、行動綱領、第23 回国連特別総会成果文書で示された具体的目標の達成度を明らかにしてください。これらの目標の達成に向けて、残っ ている主要なギャップと課題を示してください。

指針となる質問

例えば、以下の事項や質問に対応する形で回答することが可能です。

  • 男女平等や女性のエンパワーメントに関する政策が採られてきたか、またそれはどのようなレベルでか。その実施を支 援するための行動計画が整備されたか。モニタリングのためにどのようなメカニズムが設置されたか、また様々な関係者 はその実施に関してどのような責任を持つか。あらゆる分野での政策の実施を確実にするための最高レベルでの国内調 整メカニズムが存在しているか。
  • 第4回世界女性会議後に整備された国内行動計画はいかなる状況か。計画は現在行われているか、または新たな計 画が策定されているか。実施はどのようにモニターされているか。男女平等促進のための効果的な手段として計画を活 用するにあたりどのような制約があるか。
  • ミレニアム宣言及びミレニアム開発目標(MDGs)は、開発のための国内フレームワークとしてどの程度活用されている か。男女平等に関する目標3にいかなる注意が払われているか。ジェンダーの視点や女性の関心事項は、他のミレニア ム開発目標すべてにおいて考慮されているか。行動綱領、第23回国連特別総会成果文書、行動綱領実施のために整備 された国内行動計画への関連づけはなされているか。
  • 女子差別撤廃条約(CEDAW)及び締約国の報告についての女子差別撤廃委員会の最終コメントは、国内の法制、実 施にどの程度影響を与えているか。
  • 過去10年間における、男女平等促進と女性のエンパワーメントにおける、法制面及び政策決定面での主な成果は何 か。詳細を提供してください。
  • ジェンダーの視点と女性の関心事項は、国、地域レベルにおける予算編成時にどの程度考慮されているか。男女平 等、女性のエンパワーメント達成に関連する予算配分をモニターする取組について記述してください。
  • ジェンダーの視点や女性の関心が体系的に考慮にいれられている、主要な政府の政策論議や議会での論議について の情報を提供してください。これらの視点が考慮に入れられた国で行われている最近の主要な改革は何か、またこれらの 視点が全体的論議の一部として考慮されている国で議論されている主要な問題はなにか。
  • 武力紛争から脱しつつある国において、和平交渉や復興への取組の計画にあたり、女性がどの程度関与しているか、 またジェンダーの視点や女性の関心事項がどの程度含まれているか。
  • グローバリゼーション(例えば、ICTの利用、市場自由化、貿易構造の変化など)は、女性・女児のエンパワーメントや男 女平等促進にどのような影響を与えているか。
  • 男女平等促進と女性のエンパワーメントのための具体的な政策、戦略や行動計画はどの部門・分野において、整備さ れているか。実施状況について記述してください。他の分野においては、法制定や政策形成、計画策定の際に、ジェン ダーの視点と女性の関心事項は、どの程度日常的に考慮されているか。
  • 男女平等と女性のエンパワーメントの支援のために、非政府組織(NGO)や市民社会、民間部門やその他の関係者と どのような重要なパートナーシップが確立されているか。
  • 男女平等の促進に男性・少年を積極的に参加させるためのどのような取組がなされてきたか。どのような成功が収めら れたか、またどのような制約が見出されたか。

第2部:北京行動綱領の重大問題領域及び第23回国連特別総会で特定された更なるイニシアティブと行動の実施における進展

成功を収めた行動、達成、影響についての情報を提供するとともに、行動綱領の重大問題領域(第3部でカバーされるH: 「女性の地位向上のための制度的な仕組み」を除く)及び第23回国連特別総会(北京+5)等で特定されたその他の主 要な事項に関してまだ残っている障害、ギャップ、課題を示してください(10頁以内)。行動綱領の重大問題領域以外の追 加的事項、例えばICT、HIV/AIDS、開発資金、移住、トラフィッキング、高齢女性、先住民女性を含めることも可能です。 国内本部機構によってとられた行動及び関連省庁での取組について報告してください。関連省庁がジェンダーの視点や 女性の関心事項により注意を払うためにどのように取り組んだかを示す各分野の事例を少なくとも一つ提供してください。 成功した政策及び計画の事例を示し、その中に達成された目標、戦略、影響についての情報、得られた教訓について含 めてください。ジェンダー主流化戦略の実施におけるギャップと課題についての情報を提供してください。

指針となる質問

以下の事項に対応する形で回答することが可能ですが、それに限定する必要はありません。

  • 成功した政策、法的な変化、計画並びにプロジェクトの例
    a.
    行動綱領の重大問題領域及びその他の主要な事項に関して、これらの目標を達成するために、政府又は他の関係者 (NGO、市民社会、民間部門)により行われた成功した行動(法的取組、政策改革、メディアのキャンペーン、試験的計 画・プロジェクトなど)は何か。
    b.
    第4回世界女性会議、国内行動計画その他において、政府によりなされた個別のコミットメントはどの程度達成されてい るか。
    c.
    世界人権会議(ウィーン、1993年)、国連エイズ特別総会(ニューヨーク、2001年)、人種主義、人種差別、外国人排斥 およびそれに関連する世界会議(ダーバン、2001年)、開発資金国際会議(モンテレイ、2002年)、第2回高齢者問題世 界会議(マドリッド、2002年)、持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルク、2002年)など、他の国際会議へ のフォローアップにおいてジェンダーの視点や女性の関心事項にどの程度注意が払われているか。
  • 直面した障害及び残っているギャップと課題の例
    d.
    各重大問題領域、特定されたその他の主要な事項の実施における障害、ギャップと直面した課題について記述してくだ さい。
  • 直面した障害及び残っているギャップと課題の例
    e.
    各重大問題領域、特定されたその他の主要な事項に関して実施の中で得られた主な教訓についての情報を提供してく ださい。

第3部:制度的整備

行動綱領及び第23回国連特別総会(北京+5)のフォローアップと実施を支援するために行われた制度的メカニズム や調整についての情報を提供してください(4頁以内)。進展と同様にギャップや課題についても取り上げてください。達成 と影響の良い事例を少なくとも一つ提供してください(第1部、第2部で既に提供された情報については繰り返さないでくださ い)。

指針となる質問

以下の事項に対応する形で回答することが可能ですが、それに限定する必要はありません。

  • 男女平等促進、女性のエンパワーメントのためにどのような国内メカニズムが存在しているか-例えば省庁、国の委 員会、議会の委員会など。各機関はいかなる任務と資源を持つか、またそれらはどのように協力を行っているか。国内メ カニズムの位置づけと政策決定過程へのアクセスについて記述してください。国内メカニズムの主要なパートナーはなに か。どのようなネットワークが設けられているか、またこれらのネットワークはどの程度効果的か。スタッフ、財政的支援に 関して、国内メカニズムはどのような資源を有しているか。財政的資源のうち何パーセントが国際的または二国間のド ナーに由来するものか。
  • 男女平等と女性のエンパワーメントのためのフォーカルポイントが関連省庁に設置されているか、またどの省庁に設置 されているか。省庁内において、どのような支援が提供されているか。国内本部機構によりどのような支援(研修、助言 等)が提供されているか。これらのフォーカルポイントはどの程度効果的か。
  • 実施の進捗状況を測るためにどのようなモニタリングのメカニズムが設置されているか。男女平等促進と女性のエン パワーメントに関する説明責任は全省庁横断的にいかに確立されているか。調整はどのように実現されているか。政府 の最高レベルはどのような役割を演じているか。
  • ジェンダー主流化を促進するための能力はどのレベルで実現しているか。それはどのようなメカニズムを通じてか。能 力強化の分野で残っている課題は何か。
  • 主要な指標が確立されているか、またモニターの責任はどこにあるか。データや統計に関してどのようなギャップや課 題が残っているか。どの分野で性別データの欠如が依然として問題になっているか。どの分野で新たな種類のデータを 収集することが必要か。国の統計局や関連省庁の統計部局は、必要なデータの提供についてどの程度認識し、コミット し、またその能力があるか。どの部門において、またどの程度、性別データは政策形成や計画のための情報として効果的 に利用されているか。
  • 様々な関係者の役割についての情報を提供してください。例えば、議会は男女平等と女性のエンパワーメントの促進と モニターにどのような役割を担っているか。この役割はどのように強化され得るか。フォローアップ活動の計画・実施にお けるNGOの役割について記述してください。NGOは、第4回世界女性会議のフォローアップのためのメカニズムに公式に 参加しているか。

第4部:主要な課題とそれに向けての行動

更なる行動が必要とされる分野についての情報を提供してください(3頁以内)。行動綱領と第23回国連特別総会(北京 +5)成果文書を完全に実施するために2005年以降に計画している更なる行動とイニシアティブを挙げてください。制度 的整備の分野を含め、次の5年間に実施の向上が明確にされている、優先分野について記述してください。これらの各分 野においてとられる取組(目標と期限も)の例を示してください。更なる実施のためにどのような新たなコミットメントがなさ れる予定か。

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019