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展示内容 |
| 経済と社会の発展には、消費者の視点が不可欠ですが、日本では高度経済成長期に、おもに主婦たちが担う消費者運動が大きな力を持ち、製品安全、食品安全、価格の透明性、取引の公正性などの問題を鋭く取り上げ、学習・調査・マスコミへの発信、企業や政府に対する改善提言、法制化運動等、幅広い活動を展開してきました。それらは日本企業の製品やサービスの質と、企業倫理の向上に大きな影響を与えました。戦後の日本経済の発展は、女性のパワーと消費者運動を抜いて語ることはできません。全地婦連も消費者団体の一つですが、展示では、ごく普通の、地域の草の根の女性たちによる戦後の幅広い社会改善活動、特に消費者運動と、その一環で生まれた化粧品ブランドと企業（㈱ちふれ化粧品）を紹介します。ちふれ化粧品は、「誰もが手に入れやすい価格で、安心して使える化粧品を」という女性消費者の思いを込めて、全地婦連と企業が提携して生まれ、地婦連会員のネットワークで全国に広めていった化粧品です。全成分・分量・配合目的の公表、余分な包材のカット、詰め替え商品・ノンフロンガススプレーの開発もいち早く取り組むなど、他に先駆けて、企業の社会的責任、企業と消費者の連携・協働を体現しながら大きく発展してきました。また、全地婦連の会員が一口株主となって設立された㈱桜映画社も紹介します。生活改善や市民意識の発展を目的とした社会教育映画を中心に、文化財・美術・伝統工芸に関するもの、サイエンス映像、短編アニメーションなどを作っており、日本の地域・社会・文化の発展に寄与するとともに、海外からも高い評価を得てきました。 |
全国地域婦人団体連絡協議会（全地婦連）について
全国各地の地域の婦人会・女性会によるネットワーク組織で、くらしと地域に関わるさまざまな地域活動・市民活動を行ってきました（福祉・環境問題・防災・子育て・教育・男女共同参画・地域活性化・政策提言など）。消費者問題・消費者運動にも、長年にわたり取り組み続けています。