日時 |
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9月20日 分科会終了後 |
開催内容 |
藤原智子監督作品、「ベアテの贈りもの」の上映、およびAPEC加盟国の女性リーダーとの意見交換。 映画「ベアテの贈りもの」とは、1946年に男女平等を規定した日本国憲法第24条の作成に尽力したベアテ・シロタ・ゴードンと、彼女からの贈りものをもとに、男女平等を実現していく日本女性たちのドキュメンタリー作品。 戦後GHQ(連合国占領軍総司令部)の軍属として働いたベアテ・シロタは、父親のピアニスト、レオ・シロタについて幼少時来日し、戦前の日本の女性が置かれた状況をつぶさに見てきた女性である。 新憲法制定の時期に、GHQの一員という立場で人権関係条文の立案に参画する機会を与えられ、日本の女性を解放し、男女平等を実現したいという願いを結実させたのが憲法第24条である。 藤原智子監督は、このベアテさんからのかけがえのない「贈りもの(憲法24条の条文)」が、どのように日本で活かされていくかを映画の中で追跡している。なお、本作品はヨーロッパ、アメリカ、アフリカの諸国ですでに上映会がもたれ、各国女性たちから強い支持と共感とを得ている。アジアを含む20カ国の女性たちにとっても、女性が社会の中でどのように生きていくかということは、同じように大きなテーマであるに違いない。 またこの映画は、制作の段階にもたくさんの女性たちがかかわっている。それはベアテさんの思いを引き受けて、男女平等の実現に尽力してきた女性たちである。映画の趣旨に賛同した人たちの寄付とボランティアによって、制作委員会が立ち上げられ、作品は完成した。また、その後日本各地、世界各国での上映運動も、女性たちの手によって地道に、しかし数多く行われている。 各国の女性リーダーたちに作品を鑑賞してもらい、それぞれの国での女性と社会とのかかわりを考えてもらうのが上映の趣旨である。 さらに女性の地位向上のための一策として、映画というメディアをつかうことの意義についても提案したい。それぞれの国にふさわしい女性の地位向上のためのさまざまなアプローチを検討したり、お互いに連携したり、サポートするきっかけともなるだろう。 |
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映画「ベアテの贈りもの」製作委員会について
映画「ベアテの贈りもの」製作委員会とは、映画「ベアテの贈りもの」の企画、製作、上映を行うために2004年に設立された団体であり、代表は赤松良子。