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| 宝塚NPOセンター理事兼事務局長の森綾子さん。今後は弱者救済ではなく“街の活性化”を念頭に置いた活動を中心に続けていく予定だとか |
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震災をきっかけに
ボランティアに対する考え方が変わる

宝塚NPOセンターは、NPO法人やコミュニティビジネスの立ち上げに関する相談や支援を主に行っている“中間支援団体”です。現在、事務局長を務める森さんは、点字翻訳のボランティアや社会福祉協議会のボランティア・コーディネーターを経験した後に、センターを立ち上げることになりました。
「社協のコーディネーターとして働いている時代に、阪神淡路大震災に遭いましてね。1日数百件ものボランティアのコーディネートを一人でやっていたんですが、当時、私は行政側だったから、何を始めるにも上にお伺いをたてなきゃいけなかったんです。そんななかで“市民のことを市や国が決めるのはおかしい。自分たちで自立した組織を作るべきなんじゃないか”と思い始めたんですよ」
さらに、森さんは震災をきっかけに“ボランティア=生活弱者を救済するためのもの”という考え方にも疑問を抱くようになったともいいます。
「震災の時には一般市民のなかにも困っている人は多かったのに、私が続けてきた行政側のボランティアは、あくまで障害者や高齢者など、生活弱者だけが対象。普通の市民を助けるという部分が、すっぽりと抜け落ちていることに気づいたんです」 |
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| 行政からの受託事業も多いが、現在は兵庫県から「生きがいしごとサポートセンター」の仕事も任されている。写真はその事務所。ここではNPO法人への就職紹介なども行っている |
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| 宝塚NPOセンターの事務所は、男女共同参画センターのとなりの建物(駅ビル・ソリオ1)の中にある |
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| 現在センターのスタッフは10名。男性も4名在籍しているが、男性陣も男女共同参画の視点をもった人ばかり。当然のことながらお茶も入れるし、コピー取りも自分で行う |
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もともと男女共同参画には
興味があったんです

そんな思いを抱いた森さんは、平成10年に宝塚NPOセンターを設立。市民がお互いに助け合っていくには、行政に頼るのではなく、市民自らが動かなければと、市民活動のための支援事業に取りかかることになりました。しかし、NPOや市民団体を作ったところで、食べていけないようでは意味がありません。徐々にコミュニティビジネスの分野に乗り出し、現在に至っているといいます。
「市民活動やボランティアというと無償のイメージが強いですが、それでは絶対に長続きはしません。市民活動を継続させていくためには、いかにそれを事業化していくかが肝心なんです。決して儲けようというのではなく、活動を続けていくための最適利潤を稼ぎだす――それがコミュニティビジネスの基本なんです」
現在、センターの運営資金は自主事業や宝塚市や兵庫県からの受託事業(生きがいしごとサポートセンター等)によってまかなわれていますが、男女共同参画センターとのつながりも深く、キャリアアップセミナーなども毎年共催しています。
「個人的に女性問題に興味があったせいで、もともと男女共同参画センターとは仲がいいんですよ。平成10年に団体を立ち上げてすぐに、すべての事業に協賛してくれたり……。いろんな意味で男女共同参画センターにはお世話になっていますね

市民活動のリーダーには女性が向いている

聞けば、森さんは30代の頃に大阪市立婦人会館で、ジェンダー論で有名な上野千鶴子教授のもとで学んだこともあるそうです。女性学にも造詣が深い森さんは、今までの経験をふまえて市民活動のリーダーには男性よりも女性が向いていると力説します。
「いろんなNPOの立ち上げに関わってきましたが、男性がリーダーになると、どうしてもピラミッド型の組織を作りたがるんですよ。代表を社長と勘違いしちゃうんです(笑)。そういった点からも、縦社会を経験していない女性のほうがリーダーに向いているように思いますね。それに男性は打たれ弱いけど、女性はたとえ倒れたとしても絶対に何かを持って立ち上がるんです(笑)。つまりは女性の方が貪欲でパワーがあるってことなんですよ」
今まで数多くのNPOや市民団体を立ち上げてきた経験を持つ森さんだけに、説得力は充分。震災の苦労をきっかけに新しい事業を立ち上げた森さんご自身も“転んでもただでは起きない”女性の一人であることは確かなようです。 |
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