理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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先輩に質問!
倉島 菜つ美プロフィール写真
  • 東京農工大工学部卒、技術者として日本アイ・ビー・エム入社。入社以来一貫してお客様プロジェクトを担当、金融、流通、航空業界など様々な業界の大規模プロジェクトにおいて、アーキテクトとして活動している。2011年よりシステムズ・エンジニアリング推進チームを担当し、自身のプロジェクト活動の傍ら、エンジニアリングの適用によるプロジェクト品質の向上を推進、その後、テスティング・サービス担当を経て、2015年10月よりモバイル事業部に異動、現在はモバイル事業部のCTOとして技術者チームを統括し、モバイルを活用したお客様の業務改革を支援している。技術理事。IBM Academy of Technologyメンバー。IBM社内女性技術者コミュニティーCOSMOSサブリーダー。

工学系分野を選択した時期・理由

高校2年に進級するときに理系を選択しました。理由は、単純に、正解と不正解の境界があいまいな国語の問題より、公式や定石をあてはめ、すっきり解ける物理の問題の方が面白いと感じたからです。パズルを解くのが好きなので、その感覚に近い面白みを感じたのだと思います。

実際のところ、高校時代、数学や物理などの理系科目はそれほど得意ではなく、文系課目の方が成績は良かったし、本を読むのが大好きで言葉づかいにはうるさいけれど、「数学的なセンス」がいい、とは言い難いという、どちらかというと文系よりの学生でした。おかげで大学時代、単位取得にはそこそこ苦労しました(笑)。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

現在は、技術者、アーキテクトとして、様々なお客様でモバイルを活用しつつ働き方を改革するお手伝いをしています。アーキテクトとしての仕事のゴールは、お客様のビジネスを支えるITシステムを構築すること、主な仕事の一つはそれを阻害する技術的な課題の解決をリードすることです。

そのためには、もちろん技術的な専門知識はもちろん(ある程度)必要ですが、むしろそれよりもコミュニケーション能力が重要と考えています。お客様とのコミュニケーションはもちろん、特に複数の専門領域をまたがる複雑な問題解決には、文書化能力やファシリテーション力を含むコミュニケーション能力が欠かせません。技術的な専門知識と文系的コミュニケーション力の両方を求められるこの仕事は、自分にとても向いていると思っています。

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

社会にでてみて感じたことは、実は大学での専攻は学生時代に考えていたほど将来を決めるものではない、ということです。私の周りにも、優秀な文系出身のアーキテクトや理系出身の営業は大勢います。ですので、進路を選択するにあたっては、まず今の自分がやってみたいと思うこと、学んでみたいと思うことを優先するのがよいと思います。興味を持つことは、何よりもモチベーションにつながります。その先で別のことに興味がわいたら、そのときはしなやかに方向転換してもよいのです!

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