理工チャレンジ 女子中高生・女子学生の理工系分野への選択

先輩からのメッセージ

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松枝繭プロフィール写真

2002年に入社し、本社設計部門で空港の滑走路をはじめ、数々の構造物の設計を担当。第一子出産後、育児休業期間を経て復帰。その後、キャリアメイクの一環で、鉄道高架化工事の現場監督として約2年間、現場での施工管理業務に携わった。再び設計部門に異動となった後、第二子を出産し、二度目の育児休業。現在は、現場での経験を活かし、現場ごとに異なる実状に合わせた設計を心掛けながら、シールドトンネルや関連構造物の設計業務を行っている。

工学系分野を選択した時期・理由

幼いころから、モデルルームや街並みを見ては、「自分だったらこんなものをつくりたい」と思い描くような子どもだったので、将来は「ものづくりに携わりたい」と漠然と思っていました。転機は高校2年生の時。できたばかりの関西国際空港を見て、その大きさに圧倒され、「つくるのだったら、これくらい大きいものをつくってみたい!」と強く思い、大学では土木工学を専攻。卒業後は、自分で設計したものを実際につくることができるゼネコンに強く魅かれ、就職を決めました。

現在の仕事(研究)の魅力やおもしろさ

設計には、自分の創意工夫やアイデアを組み込むチャンスがたくさんあります。「現場がつくりやすい」設計をしたり、「工期を短縮する」設計をしたり。女性ならではの感性が役に立つこともありますが、そこでは「男だから」とか「女だから」というようなことは一切関係ありません。自分が勉強することはもちろんですが、常にアンテナを張ってまわりの人の知識を貪欲に吸収し、柔らかい頭で「プラスα」を考えます。こうして頭に汗をかきながら行った自分の設計が現場で活かされたときは、本当にワクワクしますし、面白いと感じます。

想像してみてください!自分が設計した構造物が、目の前で、壮大なスケールで刻々と出来上がっていく…言葉では言い表せないくらいの感動ですよ!

女子中高生・女子学生の皆さんへのメッセージ

人生の大半を過ごす仕事の時間。好きなことを仕事にできれば、必ず充実した人生につながると思います。私の場合は、限られた時間の中で、仕事をして、次は頭を切り替えて育児と、目まぐるしい毎日ですが、仕事、結婚、出産、育児…と、「将来やりたい」と思っていたことを全て叶えられているので、とても充実しています。仕事でも家庭でもバランスよく自分なりのやり方を見つけていけばいいのだと思います。理工系で働くのに、女性だからと不安に思う必要はありません。自分がやりたいことを見つけて、具体的なビジョンを描いて、是非、夢を実現してください。

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