第2節 女性研究者・技術者が働き続けやすい研究環境の整備

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第2節 女性研究者・技術者が働き続けやすい研究環境の整備

文部科学省では,研究と出産・育児等のライフイベントとの両立や女性研究者の研究力の向上を通じたリーダーの育成を一体的に推進するダイバーシティ実現に向けた大学等の取組を支援する「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業」を実施する。令和2(2020)年度においては,「特性対応型」を新設し,分野や機関の研究特性や課題等に対応し研究効率の向上を図りつつ,女性研究者の活躍を促進する取組を支援する。

独立行政法人日本学術振興会においては,博士の学位取得者で優れた研究能力を有する者が,出産・育児による研究中断後,円滑に研究現場に復帰して大学等の研究機関で研究に専念し,研究者としての能力を向上できるよう支援する「特別研究員(RPD)事業」を引き続き推進する。

「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」(令和2年1月23日総合科学技術・イノベーション会議決定)に基づき,文部科学省において女性研究者の研究環境整備や研究力向上に取り組む機関の連携を図り,他機関への普及・展開を行う全国ネットワークの構築,海外事例の調査分析等を踏まえた支援方策の検討や,女性教員比率等ダイバーシティ環境情勢の状況に応じた国立大学の運営費交付金の配分を行う。また,内閣府子ども・子育て本部,文部科学省,経済産業省,厚生労働省において,子育て中の研究者の多様な保育ニーズに対応できる学内保育施設やサポート制度等の充実を促進する。