コラム1 就学前教育・義務教育・高等学校への進学状況

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コラム1

就学前教育・義務教育・高等学校への進学状況


小学校就学前の幼稚園や保育所への就園率等を見ると,昭和51(1976)年度で,幼稚園就園率は64.0%であり,保育所在籍者と合わせ90%以上の幼児が就学前に通園・在籍していた。男女で就園率,在籍率の差異はほとんどみられない。

小中学校(義務教育段階)の在学率は,昭和51(1976)年度で99.9%に達しており,国際的に見ても極めて高い在学率であった1

一方,高等学校への進学率は昭和49(1974)年度に90%を超える。昭和50(1975)年度の高等学校への進学率を見ると,91.9%となっている。昭和35(1960)年度の57.7%と比べると34.2%ポイントも上昇しており,この時期に高等学校への進学が一般的となった。

性別で見ると,女子93.0%に対し男子91.0%となっており,女子の進学率が男子の進学率をやや上回っている。昭和35(1960)年度時点では女子55.9%,男子59.6%と男子の進学率が女子の進学率を上回っていたが,昭和44(1969)年度に女子の進学率が男子の進学率を逆転する(女子79.5%,男子79.2%)(I-特-1図参照別ウインドウで開きます)。したがって,この時期に,特に女子の進学率が上昇して,性別によらず高等学校への進学が普遍的なものに近付いたといえる。

1以上,総理府「婦人の現状と施策―国内行動計画に関する報告書(第1回)―」(昭和53年)17頁。