第1節 科学技術・学術分野における女性の参画拡大

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第6章 科学技術・学術における男女共同参画の推進

第1節 科学技術・学術分野における女性の参画拡大

1 科学技術・学術分野における女性の採用・登用の促進

「第5期科学技術基本計画」(平成28年1月閣議決定)では,我が国の研究者全体に占める女性の割合は増加傾向にあるものの,主要国と比較するといまだ低い水準にとどまっていることから,「第4期科学技術基本計画」(平成23年8月閣議決定)が掲げた女性研究者の新規採用割合に関する目標値(自然科学系全体で30%)について,第5期科学技術基本計画中に速やかに達成すべく,国は,関連する取組について,産学官の総力を結集して総合的に推進することを盛り込んでいる。

このため,「科学技術イノベーション総合戦略2017」(平成29年6月閣議決定)では,女性の活躍の促進のため,女性リーダーの登用促進や次世代を担う女性の科学技術人材の裾野の拡大に取り組むこと等を盛り込んでいる。

2 科学技術・学術分野における女性人材の育成等

外務省は,「女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ(WINDS)」を実現するため,平成30年1 月, 1 名のWINDS大使を再任命した。WINDS大使は理系分野の女性の活躍を推進するための各種会議及びイベントに積極的に参加している。

経済産業省では,理系女性活躍促進のため,理系女性が持っているスキルと産業界が求めるスキルの可視化を行い,女性自身がどのようなスキルを身につければよいか把握できるような環境整備等を支援するため「理系女性活躍促進支援事業」を実施して,「リケジョナビ」システムを公開した。また,同システムのPR等を通じた更なる理系女性活躍促進を目的とし,大学・企業・学生を交えた理系女性活躍促進シンポジウムを開催した。