第1節 意識改革と政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

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第7章 活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の推進

第1節 意識改革と政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

1 意識と行動の変革

農林水産省では,活力ある農山漁村の実現や固定的な性別役割分担意識の解消に向けて,女性の役割を適正に評価し,農山漁村に暮らす男女が,自分の生き方を自由に選択し,自分の人生を自身で設計・実現していくことができるよう,「農山漁村女性の日」を中心とした関係団体による記念行事の開催,地域における優良な女性の取組や女性登用に積極的な組織の表彰への支援等,男女共同参画社会の形成に向けた普及啓発等を推進した。

また,「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し,栄養バランスにすぐれた「日本型食生活」の実践に結び付く食育を推進した。

2 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

農林水産省では,「食料・農業・農村基本計画」(平成22年3月閣議決定)を踏まえて設定した女性農業委員や農業協同組合の女性役員の登用目標の達成に向け,全国各地における女性農業委員の研修会の開催,女性の登用状況の調査・公表,女性の登用が遅れている地域に対する重点的な推進活動等を実施した。

また,農業・農村において重要な役割を果たしている女性の意見が,地域の方針決定に着実に反映されることが重要であるため,担い手や地域農業の在り方等を定める人・農地プランの検討に当たっては,市町村による検討会のメンバーのおおむね3割を女性とすることを要件化するなど,地域の方針決定過程への企画・立案段階からの女性の参画を積極的に促進した。