第6節 ストーカー行為の実態

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第6節 ストーカー行為の実態

(ストーカー事案の認知件数)

平成26年のストーカー事案の認知件数は2万2,823件で,前年に比べ1,734件(8.2%)増加している(I-4-15図)。また,警察庁「平成26年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等の対応状況について」によると,被害者の89.3%が女性で,行為者の85.8%が男性となっている。

I-4-15図 ストーカー事案に関する認知件数別ウインドウで開きます
I-4-15図 ストーカー事案に関する認知件数

I-4-15図 [CSV形式:1KB]CSVファイル

内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(平成26年)において,これまでにある特定の異性から執拗なつきまといや待ち伏せ,面会・交際の要求,無言電話や連続した電話・メール等の被害経験を聞いたところ,「1人からあった」という人が,女性8.1%,男性3.3%,「2人以上からあった」という人が,女性2.4%,男性0.8%であった(I-4-16図)。

I-4-16図 特定の異性からの執拗なつきまとい等の被害経験(男女別)別ウインドウで開きます
I-4-16図 特定の異性からの執拗なつきまとい等の被害経験(男女別)

I-4-16図 [CSV形式:2KB]CSVファイル

また,相談先としては,「友人・知人に相談した」が48.8%と最も多く,次いで「家族や親戚に相談した」が24.6%,「警察に連絡・相談した」が8.1%となっている(I-4-17図)。

I-4-17図 被害の相談先(複数回答)別ウインドウで開きます
I-4-17図 被害の相談先(複数回答)

I-4-17図 [CSV形式:1KB]CSVファイル

(ストーカー事案に対する対応状況)

警察庁「平成26年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案等の対応状況について」によると,平成26年のストーカー事案における検挙件数は2,473件で,刑法等の適用による検挙が1,917件,ストーカー行為等の規制等に関する法律(平成12年法律第81号。以下「ストーカー規制法」という。)違反による検挙が613件である。また,ストーカー規制法に基づく警告は3,171件で,前年に比べ719件(29.3%)増加している。警告に従わない者に対する禁止命令等は149件発令されている。

また,平成26年に,ストーカー規制法に基づき,警察本部長等が援助を求められた件数は7,649件で,前年に比べ879件(13.0%)増加している。援助の内容(複数計上)としては,被害を自ら防止するための措置の教示が2,034件(前年比150件増加),防犯ブザー等の被害防止品の教示又は貸出しが769件(前年比65件増加)となっている。