男女共同参画白書(概要版) 平成27年版

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第5章 生涯を通じた男女の健康と高齢期の状況

第1節 生涯を通じた男女の健康

(母子保健関係指標の動向)

平成25年の出生数は102万9,816人,乳児死亡数は2,185人,新生児死亡数は1,026人,周産期死亡数は3,862人となっている。乳児死亡率,新生児死亡率及び周産期死亡率は,長期的には総じて低下(改善)傾向にある。


(人工妊娠中絶件数の動向)

人工妊娠中絶件数及び人工妊娠中絶実施率(15歳以上50歳未満女子人口千対)は,共に総じて減少傾向にある。


(女性特有のがん)

平成23年には,子宮がんの総患者数は5.5万人,乳がんは19.2万人となっている。

一方,平成25年には,我が国における女性のがん検診の受診率(過去2年間)は,子宮頸がん検診においては20歳以上で35.4%,乳がん検診においては40歳以上で34.8%であり,欧米諸国と比べて低い状況にある。


(喫煙率の動向)

男性の喫煙率は平成15年の46.8%から25年の32.2%まで低下しているが,女性では15年は11.3%,25年は8.2%と微減となっている(I-5-2図)。

I-5-2図 喫煙率の推移(男女別)

第2節 高齢期の状況

(高齢化の現状)

平成26年12月1日現在,日本の総人口に占める65歳以上人口割合(高齢化率)は26.1%に達し,男性では人口の2割以上(23.2%),女性では3割近く(28.9%)が65歳以上となっている。


(高齢男女の就業)

60歳以上の男女の労働力率を見ると,特に男性は,諸外国に比べて高い水準にある。

また,女性は男性より水準は低いものの,長期的に見ると労働力率の上昇傾向が続いている。


(介護の状況)

介護の担い手の状況を見ると,同居の主な介護者のうち約7割が女性となっている。また,要介護者との続柄を見ると,配偶者が介護者全体の26.2 %と最も高く,配偶者間の老老介護が多いことがうかがえる(I-5-5図)。

I-5-5図 要介護者等から見た主な介護者の続柄(平成25年)