第2節 地方公共団体の政策・方針決定過程への女性の参画

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第2節 地方公共団体の政策・方針決定過程への女性の参画

(大都市ほど高い地方議会における女性の割合)

都道府県議会,市議会,町村議会,特別区議会の女性議員の割合を見ると,平成25年12月現在で,女性議員の割合が最も高い特別区議会では25.9%,政令指定都市の市議会は16.5%,市議会全体は13.1%,都道府県議会は8.8%,町村議会は8.7%となっており,都市部で高く郡部で低い傾向にある。(1-1-8図)。

1-1-8図 地方議会における女性議員割合の推移 別ウインドウで開きます
1-1-8 図 地方議会における女性議員割合の推移

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なお,平成25年12月現在,全ての都道府県議会に女性議員がいる一方,4割近い町村議会ではいまだに女性議員がゼロとなっている。

(地方公務員採用試験合格者に占める女性割合)

地方公務員採用試験における合格者に占める女性割合は,平成24年度では,都道府県採用試験で28.5%,市区採用試験で45.0%となっており,都道府県より市区で高くなっている。市区では50%程度をほぼ横ばいで推移していたが,16年度をピークに減少傾向が見られ,都道府県では7年度以降減少傾向にあったが,18年度から回復している(1-1-9図)。

1-1-9図 地方公務員採用試験合格者に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
1-1-9 図 地方公務員採用試験合格者に占める女性割合の推移

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(地方公務員管理職に占める女性割合)

地方公務員管理職に占める女性割合は増加傾向にあるがなお低く,内閣府「地方公共団体における男女共同参画社会の形成又は女性に関する施策の推進状況」(平成25年度)によると,平成25年では,都道府県で6.8%,政令指定都市で11.3%,市区で12.4%,町村で11.4%となっている(1-1-10図)。また,女性の登用を促進するために管理職登用目標の設定を行っているのは,都道府県・政令指定都市で67団体中32団体となっており,その他の団体においても職域拡大等の取組を進めている。

1-1-10図 地方公務員管理職に占める女性割合の推移 別ウインドウで開きます
1-1-10図 地方公務員管理職に占める女性割合の推移

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(地方公共団体の審議会等における女性委員の割合)

審議会等の女性委員の登用について,都道府県,政令指定都市においては目標値を掲げて取組を進めており,女性委員の割合は増加傾向にある。平成25年では,目標設定を行っている地方公共団体の審議会等における女性委員割合は,都道府県で34.5%,政令指定都市で33.3%,市区で27.9%,町村で23.8%となっている(1-1-11図)。

1-1-11図 地方公共団体の審議会等における女性委員割合の推移 別ウインドウで開きます
1-1-11図 地方公共団体の審議会等における女性委員割合の推移

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