男女共同参画白書の刊行に当たって

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内閣府特命担当大臣(男女共同参画)

森まさこ

今,女性の活躍への期待がこれまでになく高まっています。我が国の強い経済を取り戻すためには,女性がその力を存分に発揮することが不可欠という認識の下,第2次安倍内閣では,初めて女性活力・子育て支援担当大臣が設けられました。

また, 地方を含め幅広い意見に耳を傾けながら開催した若者・女性活躍推進フォーラムの提言等も踏まえ,女性の活躍促進のための具体的な施策を経済再生に向けた第三の矢の成長戦略である「日本再興戦略」に盛り込みました。その中で,女性の活躍は中核として位置付けられています。女性の中に眠る能力を十二分に開花させていただくべく,関係大臣とも連携しながら,従来からの取組を強化・加速化しつつ,新たな取組にも果敢に挑戦してまいります。

このように経済との関わりで注目されることの多い女性の活躍ですが,内閣府特命担当大臣(男女共同参画)として,女性に対する暴力のように女性の活躍を妨げる課題への取組はもとより,地域,防災といった分野や高齢者,障害者,男性,子ども等に関する分野も幅広く対象としている第3次男女共同参画基本計画に盛り込まれた施策も着実に推進してまいります。

今回の白書では,「成長戦略の中核である女性の活躍に向けて」を特集しています。特集以外の部分では,各分野における男女共同参画社会の形成の現状,関係府省が昨年度に講じた施策等を御覧いただけます。第一部には新たに「防災・復興分野における男女共同参画」の章を設けて,東日本大震災後の取組状況等を各種のデータを用いて示しています。

この白書を通じて,国民の皆様に女性の活躍や男女共同参画の現状,取組等について理解を深めていただくとともに,職場で,家庭で,地域で,それぞれの取組の輪が更に広がっていくことを願っています。

平成25年6月