平成24年版男女共同参画白書

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第2章 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

第1節 政治分野における女性の参画の拡大

1 国・地方の政治における女性の参画の拡大

第3次男女共同参画基本計画においては,政治分野における女性の参画の拡大についての取組を盛り込み,国会議員の候補者については,衆議院議員の候補者に占める女性の割合及び参議院議員の候補者に占める女性の割合を平成32年までに30%とすることを目標に盛り込んだ。

内閣府は,「女性の政策・方針決定参画状況調べ」の中で,政党別の男女共同参画の推進状況や地方議会における男女共同参画の推進状況についても調査し,公表している。

2 政治分野における男女共同参画の推進方策

男女共同参画会議基本問題・影響調査専門調査会は,平成24年2月に報告書を取りまとめ,3月に男女共同参画会議に報告した。報告書第2部の「政治分野,行政分野,雇用分野及び科学技術・学術分野におけるポジティブ・アクションの推進方策」では,政治分野でのポジティブ・アクションの推進方策として,女性の政治参画に関する社会的気運の醸成,選挙制度と女性の政治参画との関係,ポジティブ・アクションについて政党関係者の間で具体的な議論が喚起されるよう,我が国の参考となる諸外国の事例を整理した。男女共同参画会議は,24年3月に今後の取組事項として,政治分野における女性の参画の拡大に向け,基本問題・影響調査専門調査会で整理を行った諸外国の事例等を活用し,ポジティブ・アクションの導入等を検討するよう政党への働きかけを行うことを決定した。