平成24年版男女共同参画白書

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コラム10

地方防災会議における女性委員の割合が高い地域の工夫


地方防災会議における女性委員が少ない背景には,防災会議の委員がいわゆる「充て職」(特定の職にある者に委員を充てるもの)であり,構成委員の各機関の長のほとんどが男性であるという事情もある。一方,鳥取県(16.7%),徳島県(18.9%),岡山市(40.8%), 北九州市(28.3%)のように,女性委員の割合が15%以上の都道府県・政令指定都市もある。これらの地方公共団体は,首長の男女共同参画推進への強いリーダーシップが共通して見受けられるほか,各々に工夫も見られる。

例えば,地方公共団体の男女共同参画条例において審議会等の委員割合に関する積極的改善措置の規定があったり(鳥取県,岡山市),委員となる県職員等に女性を充てたり(鳥取県),公共機関として多くの女性がトップで活躍している看護協会や助産師会,社会福祉協議会等の医療・福祉関係の団体を構成員とする(徳島県,岡山市)などである。また,NPO,地縁団体等で活動している女性を委員に指名したり(岡山市,北九州市),防災会議の委員を公募する地方公共団体(兵庫県三木市,鳥取市)もある。