平成24年版男女共同参画白書

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第4章 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)

(仕事と生活の調和に関する希望と現実)

内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成21年)において,全国20歳以上の者に,「仕事」,「家庭生活」,「地域・個人の生活」の優先度についての希望と現実を聞いたところ,男女共に「仕事」と「家庭生活」を共に優先したいなど,複数の活動をバランスよく行いたいとする人の割合が高くなっているが,現実には,「仕事」や「家庭生活」など,単一の活動を優先している人の割合が高くなっている(第22図)。

第22図 仕事と生活の調和に関する希望と現実(男女別)

(女性の就業継続をめぐる状況)

育児休業を取得している女性は増えているが,出産前後に継続就業している割合は増えておらず,出産を機に離職する女性は以前と変わらず多い(第23図)。

第23図 子どもの出生年別第1 子出産前後の妻の就業経歴

(子育て世代の男性の長時間労働)

男性の長時間労働の影響もあって,総務省「社会生活基本調査」(平成18年)によると,我が国では,6歳未満の子どもを持つ夫の家事・育児関連に費やす時間(1日当たり)は1時間程度と他の先進国と比較して低水準にとどまっている(第24図)。

第24図 6 歳未満児のいる夫の家事・育児関連時間( 1 日当たり)