平成23年版男女共同参画白書

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第1節 男性にとっての男女共同参画

1 男性にとっての男女共同参画の意義についての理解の促進

内閣府では,男性の意識改革への基盤醸成のためのセミナーの実施,総合的な調査及びそれを踏まえた男性の男女間の役割分担に関する意識からの解放及び地域・家庭への男性の参画促進等に効果的な施策の開発等,男性にとっての男女共同参画の推進を図る。

厚生労働省では,男女共に仕事と家庭の両立ができる働き方を実現するために,育児・介護休業法の確実な履行を図るとともに,両立支援制度を利用しやすい職場環境を整備するため,ベストプラクティスの普及や両立支援総合サイトの創設等両立支援に関する雇用管理の情報提供を行う。また,両立支援に取り組む事業主に対し,中小企業に重点を置いて助成金を支給するとともに,男性の育児休業取得を促進する社会的な気運を醸成する。

2 企業における男性管理職等の意識啓発

内閣府では,「仕事と生活の調和推進室」において,関係省庁,労使,地方公共団体など関係機関と連携しつつ,社会全体の気運を醸成するための推進キャンペーンやシンポジウム等を通じ,企業の男性管理職等に対して仕事と生活の調和の実現に向けた意識啓発を行う。

3 男性の家庭・地域への参画を可能にする職場環境の改善

総務省では,人口減少や少子高齢化により個々人の生活様式に合わせた柔軟な就業環境が求められている中,仕事と育児・介護の両立を目指す女性,高齢者等の多様な人材の就業機会拡大のため,特に在宅型テレワークを中心として,普及課題を幅広く調査・抽出し,その解決方策を明らかにすることで,効果的かつ効率的なテレワークの導入方法を確立する。

国土交通省では,大都市圏の活力ある発展に資するテレワークを推進するため,テレワークセンター立地促進方策の検討や,テレワーク導入の定量的な効果の検討,今後の大都市圏問題に対応したテレワーク推進施策の検討を図り,テレワークの普及・推進に取り組む。

4 男性の家庭・地域への参画を可能にする地域等の取組支援

内閣府では,男性の家庭や地域への参画を促進する取組が進んでいる地域や企業等の具体的な取組事例を収集し事例集として取組が十分でない地域に広く普及する。