平成23年版男女共同参画白書

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第5章 活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の確立

第1節 あらゆる場における意識と行動の変革

農林水産省では,「食料・農業・農村基本計画」(平成22年3月30日閣議決定)において,「農業人口の過半を占め,農業や地域の活性化で重要な役割を果たしている農村女性の農業経営への参画や,地域資源を活用した加工や販売等に進出する女性の起業活動を促進する。また,女性の地域社会への一層の参画を図るため,家族経営協定の締結の促進等を通じ,農村における仕事と生活のバランスに配慮した働き方を推進するとともに,政府の男女共同参画に関する目標の達成に向け,農業協同組合の女性役員や女性農業委員等の登用増等の目標を設定し,その実現のための普及・啓発等を実施する」とし,本課題の実現に向けた取組を推進した。

また,農山漁村に暮らす男女のあらゆる場における意識と行動の変革を進めるため,「農山漁村女性の日」(毎年3月10日)記念行事の開催,地域における優良な女性の取組や女性支援組織の表彰への支援など,男女共同参画社会の形成に向けた普及啓発等を推進した。

さらに,男女を問わず「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得するため,「食育推進基本計画」(平成18年3月食育推進会議決定)に基づき,「食事バランスガイド」の活用を通じ,米を中心とし多様な副食から構成され,栄養バランスが優れた「日本型食生活」の実践を促進した。また,我々の食生活が,自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動の上に成り立っていることへの理解を深めることを目的として,農林漁業者などが一連の農作業等の体験の機会を提供する教育ファームの取組を推進した。