本章のポイント

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第1節　配偶者等からの暴力の実態

• 女性の10．8％，男性の2．9％はこれまでに配偶者から身体的暴行，心理的攻撃，性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」と答えている。
• 被害者は，相手から離れて生活を始めるに当たって，「当面の生活をするために必要なお金がない」，「自分の体調や気持ちが回復していない」など，様々な困難を抱えている。
• 配偶者間における刑法犯（殺人，傷害，暴行）の被害者の91．7％が女性。
• 配偶者暴力相談支援センターは全国に183か所（平成21年4月現在），民間シェルターは108か所（平成20年11月現在）。
• 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は年々増加（平成20年度に寄せられた相談件数は6万8，196件）。
• 配偶者暴力防止法施行後平成20年12月末までの間に，発令された保護命令の件数は1万3，496件。

第2節　性犯罪の実態

• 強姦，強制わいせつの認知件数は，平成16年から減少傾向に転じ，20年は，それぞれ，1，582件，7，111件である。
• これまでに異性から無理やりに性交された経験のある女性は7．3％。若年・低年齢時の被害が多い。

第3節　売買春の実態

• 平成20年中の売春関係事犯送致件数は2，396件で，前年比減少。
• 平成20年中の要保護女子総数は1，794人で前年に比べ減少したが，未成年者が占める割合は24．1％で増加した。
• 平成20年中の児童買春事件の検挙件数は，1，056件で前年比減少。

第4節　人身取引の実態

• 平成20年中に警察が確認した人身取引被害者の総数は36人で，前年比16．3％減少。

第5節　セクシュアル・ハラスメントの実態

• 平成19年度中の雇用の場におけるセクシュアル・ハラスメントに係る都道府県労働局雇用均等室への相談件数は1万5，799件。

第6節　ストーカー行為の実態

• 平成20年中のストーカー事案に関する認知件数は1万4，657件。
• 平成20年中のストーカー行為での検挙件数は243件，禁止命令違反での検挙件数は1件。