平成21年版男女共同参画白書

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第2節 高齢社会の新たな変化

(高齢単身世帯の増加)

孤立や経済困窮などの問題を抱えやすい高齢の単身世帯は,未婚や離婚が増える中で今後急速に増えていくと考えられる。特に単身世帯の増加が著しいのが男性である。約20年後の2030年には男女共に約2割が一人暮らしの社会になると予測されている(第1-4-4図)。

第1-4-4図 65歳以上単独世帯数の将来推計(性別) 別ウインドウで開きます
第1-4-4図 65歳以上単独世帯数の将来推計(性別)

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(多様な働き方~非正規雇用の増加)

雇用就業をめぐる状況が変化する中,非正規雇用が若年層も含めて増加傾向にある。中でもその割合が高いのが女性で,平成20年は,正規の職員・従業員の割合が46.5%にとどまり,残りの53.5%が非正規雇用である。男性についても非正規雇用の割合は上昇しつつあり,20年は19.1%となっている(第1-特-24図(再掲))。

非正規雇用者は,現状においては厚生年金等被用者保険の適用から除外されやすい状況にあるため,その増加は将来において老後の生活設計を描きにくい層の増加に結びつく可能性がある。