平成21年版男女共同参画白書

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第9章 生涯を通じた女性の健康支援

  • 厚生労働省では,女性のがん罹患率の第一位であり年々増加傾向にある乳がんや,発症年齢の低年齢化が指摘されている子宮がんについて,科学的根拠に基づくがん検診の推進を通じて,早期発見や死亡率の減少に努めている。具体的には,検診従事者研修の実施や精密検査機器の整備等によりがん検診の精度向上を図るとともに,がんに関して有効かつ的確な普及・啓発事業を実施するために,平成20年10月から「がんに関する普及啓発懇談会」を開催し,がん検診の重要性や学校教育におけるがんに関する正しい知識の普及などの先駆的な事例を収集し,意見を聴取しているところである。
  • 厚生労働省では,日常生活圏において,妊娠から出産まで一貫して,健康診査,保健指導・相談,医療援護等の医療サービスの提供等が受けられるよう施策の一層の推進を図っている。
  • 政府では,薬物情勢がいまだ厳しいことを踏まえ,「第三次薬物乱用防止五か年戦略」(平成20年8月薬物乱用対策推進本部決定)を策定し,関係省庁が連携を密にして,薬物乱用の根絶を図る取組の一層の推進を図っている。